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2003 年度 実績報告書

肺癌細胞の悪性化における不活性化SOCS遺伝子の意義の解明と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15590809
研究機関大阪大学

研究代表者

大崎 匡  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50324778)

研究分担者 仲 哲治  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30303936)
川瀬 一郎  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (10161324)
キーワード肺癌 / 増殖 / シグナル経路 / JAK / STAT / SOCS / PIAS
研究概要

6種類の肺癌細胞株について、STAT-3、SOCS-3、PIAS3の発現を定量PCR法により測定した。
ヒトerythroleukemia細胞株K562の発現を1とすると、肺癌細胞株におけるSTAT-3の発現は0.56-2.26倍、SOCS-3は0.47-3.28倍、PIAS3は0.60-2.64倍の狭い範囲におさまっていた。
ひきつづいて、ヒト肺癌細胞株においてSTAT-3の活性化をその分子のリン酸化を指標にウエスタンブロット法で検討した。STAT-3は検討した3種類の肺癌細胞株(LCD,HARA,A549)において、恒常的に発現しており、IL-6刺激でも発現は変化がなかった。リン酸化STAT-3は無刺激ではLCD,HARAでは、その発現を認めなかったが、A549では弱い発現を認めた。一方、IL-6刺激発現をおこなうと、すべての細胞株で発現が増強した。
同時に、STAT-3のシグナル経路を抑制するPIAS3の発現も検討した。いずれの細胞株でも恒常的に発現しており、IL-6刺激によっても発現は変化しなかった。
STAT-3の活性化した肺癌細胞株に対し、活性化したJak-STATシグナル経路を抑制する目的で、SOCS-1と、PIAS3のベクターを導入し、stable transformantを樹立している。腫瘍形成能と細胞増殖能、薬剤感受性、アポトーシスの誘導について検討予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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