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2004 年度 実績報告書

肺癌治療の新しい分子標的としてのRhoGEF活性化機序の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15590811
研究機関鳥取大学

研究代表者

千酌 浩樹  国立大学法人鳥取大学, 医学部, 助手 (90283994)

キーワードRho / RhoGEF / 肺癌 / PDZ-RhoGEF / p115RhoGEF / LARG
研究概要

低分子量GTP結合蛋白質Rhoは種々の細胞内シグナルの下流で細胞骨格、遺伝子発現、細胞分裂など広範な細胞機能を制御し、これらの細胞機能を通して細胞の癌化、転移に深く関与している。細胞の癌化、転移においてはRho自体の発現が亢進すること以上にRhoの活性化亢進が重要であると考えられる。従ってRhoの活性化因子であるGDP/GTP交換反応促進因子guanine nucleotide exchange factor(RhoGEF)の発現、とそれによるRho活性化状態の解析は癌の発生、転移機序の解明ならびに新しい分子標的療法の開発に結びつくことが期待される。私は平成15年度研究で各種肺癌細胞株におけるRhoGEFの発現状態とRhoの活性化状態を検討し、RhoGEF発現量は各種肺癌細胞株では由来組織に関わらずLARGがもっとも強く、次にp115-RhoGEFで、PDZ-RhoGEFはどの肺癌細胞株でも弱いこと、ならびにRhoの活性化は小細胞肺癌細胞で特に高いこと等の新しい知見を得た。平成16年度研究では小細胞癌で見られるRhoの活性化亢進の機序について検討をおこなった。小細胞癌のautocrine的な成長因子としてGRPが知られていることから小細胞肺癌細胞株H69を用いて、GRP-G蛋白供役受容体-RhoGEF-Rhoの経路の検証を行った。その結果H69においてはGRP-Gq, G12/13-LARG-Rhoの活性化経路があることを明らかにした(投稿準備中)。今後、この経路の阻害剤あるいはRNAiによる阻害が小細胞癌の新たな分子治療に結びつくかどうかを検討する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Suppression of phosphatydylinositol 3-kinase/Akt signaling pathway is a de-terminat of the sensitivity to a novel histone deacylase inhbitor, FK228, in lung adenocarcinima cells2004

    • 著者名/発表者名
      Kodani M, Igishi T, Matsumoto S, Chikumi H. et al.
    • 雑誌名

      Oncology Reports 13

      ページ: 477

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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