研究概要 |
1.肺損傷・線維症モデル及び肺線維症における小胞体ストレス 損傷を受けた肺組織では、細胞に対する様々なストレスが存在する。肺損傷や線維化の様々な過程において、ER stressが関与するか否か、ER stressのセンサーであるPERK, IRE1,ATF6,およびUPRの実行分子である分子シャペロンのGRP78,タンパク合成の低下に関与するeIF2-alfaの発現及びリン酸化、アポトーシスを誘導するCHOPの発現について急性肺損傷モデル、ヒト肺線維症・マウス肺線維症モデルの肺組織を用いて、RT-PCRもしくはnorthern blot,免疫電気泳動、免疫組織染色によって細胞による違いも含め検討している。 2.酸化ストレスと小胞体ストレス 肺線維症の肺胞上皮細胞には、酸化ストレスによるDNA傷害が認められる。ヒト培養細気管支細胞、マウス肺胞上皮細胞においてH2O2投与時のPERK, IRE1,ATF6,およびUPRの実行分子である分子シャペロンのGRP78,タンパク合成の低下に関与するeIF2-alfaの発現及びリン酸化、CHOPの発現について検討している。さらに、GRP78の強発現によるアポトーシスの抑制効果について準備中である。
|