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2003 年度 実績報告書

腎臓におけるP-糖蛋白質の役割

研究課題

研究課題/領域番号 15590857
研究機関自治医科大学

研究代表者

宮田 幸雄  自治医科大学, 医学部, 講師 (00285777)

研究分担者 武藤 重明  自治医科大学, 医学部, 助教授 (40190855)
キーワードNa / H交換輸送体 / アルドステロン / 血管平滑筋細胞 / 非ゲノム作用 / ゲノム作用
研究概要

平成15年度は,aldosterone(Ald)による血管平滑筋細胞(VSMC)Na/H交換輸送体(NHE)の調節機序の解明について研究した.
我々は,AldをVSMCに3時間,24時間投与すると,いずれもNHE活性が増加すること,3時間の作用は核を介さない作用,24時間の作用は核を介する作用であることを報告した(Kidney Int56:1400,1999).今回は,Ald投与3時間,24時間後のNHE亢進の機序を解明した.細胞内pH(pH_i)はBCECF-AMを用いて,NHE活性はNH_4Cl負荷と細胞外Na除去による細胞内酸性化後のNa依存性pH_iの回復速度と内因性緩衝力との積(J_H)によって求め,pH_iとJ_Hとの関係をAld投与の有無で調べた.Ald投与の有無に関わらず,pH_iとJ_Hとは負の相関がみられ,pH_iが増加するとJ_Hは低下した.また,Ald投与3時間,24時間後のJ_Hは,いずれもpH_iが6.10〜6.80と広い範囲でコントロールのそれよりも増加し,かつ0.05〜0.3pHアルカリ側にシフトした.最大J_Hも,コントロールに比べ有意の増加を示した.Ald投与3時間,24時間後のNHE亢進作用は、いずれも最大J_Hの増加と,NHEに対するpH_i感受性のアルカリ側へのシフトによることが明らかになった.さらに,細胞外Na^+濃度を段階的に変化させたときの最大反応速度(Vmax)はAld投与3時間,24時間後いずれも増加したが,Michaelis定数(Km)は変化しなかったことから,H^+親和性は変化せず,膜に存在するNHE輸送体の数が増加することが示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 宮田 幸雄: "Aldosterone (Ald)による血管平滑筋細胞(VSMC)Na/H交換輸送体(NHE)の調節機序の解明"日本腎臓学会雑誌. 45・3. 261 (2003)

  • [文献書誌] MIYATA Yukio: "Mechanisms for Aldosterone (Aldo)- and Corticosterone (Corti) Induced Modulation of Na/H Exchanger (NHE) in Vascular Smooth muscle Cells (VSMCs)"Journal of American Society of Nephrology. 14. 70A (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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