• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

平滑筋アクチン結合蛋白発現誘導による高血圧性腎機能障害の進展抑制についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 15590860
研究機関昭和大学

研究代表者

吉村 吾志夫  昭和大学, 医学部, 助教授 (50211660)

研究分担者 井上 嘉彦  昭和大学, 医学部, 助手 (20343494)
キーワードカルポニン / 高血圧 / メサンギウム細胞 / 血管平滑筋細胞 / 腎障害 / 糸球体硬化
研究概要

本年度の研究実施計画に基づいて以下の検討を行った。
(1)塩基性カルポニン(bCN)を過剰発現させた自然発症高血圧ラット(bCN-tSHR)とwild typeのSHRの経時的な血圧の推移を検討し、bCN-tSHRではwild typeのSHRに比し、生後8-11週の期間において収縮期圧の有意な低下がみられることを観察した.これによって平滑筋細胞の活性化・増殖の抑制を誘導する平滑筋アクチン結合蛋白の発現が高血圧の発症に制御的に作用することを明らかとなった。
(2)bCNが高血圧性の腎障害進行を抑制することをより明白にするために、両群ラットに抗Thy-1腎炎を惹起し、その早期病変を比較検討した。bCN-tSHRではwild typeのSHRに比し、腎炎惹起2,4日目でのメサンギウム細胞増殖の抑制およびメサンギウム細胞のα平滑筋アクチン表出という形質転換の抑制、すなわちメサンギウム細胞の活性化の抑制が認められ、さらにその後の硬化病変進展への抑制作用を検討中である。
(3)平成16年度にむけて両群のラットからのメサンギウム細胞の培養系を確立した。さらに血管平滑筋細胞についても培養系を確立しつつある。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Naoko N, Yoshimura A, et al.: "Combination treatment of angiotensin-II receptor blocker and angiotensin-converting-enzyme inhibitor in non-diabetic renal disease (COOPERATE) : a randomised controlled trial"Lancet. 361. 117-124 (2003)

  • [文献書誌] Morita H, Yoshimura A, et al.: "Collagenofibrotic glomerulopathy with a widespread expression of type-V collagen"Virchows Arch.. 442・2. 163-168 (2003)

  • [文献書誌] Ideura T, Yoshimura A, et al.: "Effect of nonsupplemented low-protein diet on very late stage CRF"Am J Kidney Dis. 41(Supp 1). 831-834 (2003)

  • [文献書誌] Suzuki R, Yoshimura A, et al.: "Adult staphylococcus scalded skin syndrome in a peritoneal dialysis patient"Clin Exp Nephrol. 7・1. 77-80 (2003)

  • [文献書誌] Suzuki R, Yoshimura A, et al.: "Mixed cryoglobulinemia due to chronic hepatitis C with severe pulmonary involvement"Intern Med.. 42・12. 1210-1214 (2003)

  • [文献書誌] 黒川清(監修), 吉村吾志夫, 南学正臣(編集): "臨床に直結する腎疾患治療のエビデンス"文光堂. 402 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi