研究課題/領域番号 |
15590862
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
土谷 健 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (00246472)
|
研究分担者 |
土谷 まり子 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (00266826)
望月 俊雄 北海道大学, 医学部, 講師 (00277120)
|
キーワード | 左右軸 / ノックアウトマウス / のう胞腎 / RNA i |
研究概要 |
体軸の左右決定遺伝子invの変異は、内臓逆位とともに、嚢胞形成腎を合併するが、他に膵臓嚢胞、胆管形成不全などの表現型を呈することから、体軸回転に加えて、上皮細胞の機能制御にも関わる可能性を推測していた。本研究ではinv遺伝子のノックアウトマウスを作製するとともに、産物蛋白自体の機能解析を行った。 1)ノックアウトマウスのターゲッティングベクター構築が完成したため、HS細胞に導入した場合のスクリーニングを行うためのPCR primerを作製、良好な判定が可能なpairを5組抽出しえた。これにより次年度より、実際のマウス作製を行う予定である。コンストラクト作製の際にlacZ遺伝子を連結させ構築し、発現の段階で発色もしくはX galによる判別が可能として、キメラマウスなど含めて部位や時間的変化を観察できるようにした。 2)一つのターゲッティングベクターが完成したため、新たな部位の欠失したcloneを作製した。 3)inv自体の機能解析のためRNA interfereceの手法により、invを内在的に発現するmIMCD3細胞に遺伝子導入した。光学的顕微鏡下で、細胞間接着の低下、細胞の球状化、密集程度の低下が観察された。Real-time PCRを用いた約100遺伝子での発現遺伝子profileへの影響では、metalloproteinaseなどの発現亢進、一方cadherin、actinなどの骨格蛋白のの低下が認められた。
|