研究課題/領域番号 |
15590862
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
土谷 健 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (00246472)
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研究分担者 |
土谷 まり子 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (00266826)
望月 俊雄 北海道大学, 医学部, 講師 (00277120)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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キーワード | ノックアウトマウス / 嚢胞腎 / RNAi / microarray / 左右軸 / 繊毛 |
研究概要 |
今回の研究成果により、マウス、ヒトのinv全長クローンを保持、特異的抗体の作製、嚢胞形成腎の形態学的観察が行われている。さらにノックアウトマウスのtargetting vectorを作製し、ES cellでのrecombinationを確認した。こうした素材をもとに、各分子生物学的手法、microarrayなどの網羅的な関連遺伝子解析、培養などの研究手段が準備された。 また、機能的な遺伝子操作であるRNAiやadenovirusによる発現レベルを調節する手法も確立した。RNAiは発現vectorに組み込むことにより、頻回のかつ大容量の投与が可能となり、従来のologonucleotideの際のコスト、限界を克服するものとなっている。一つの配列の働く確率は必ずしも報告ほど高くないが、効果のみられるものでは抑制率も30%以下となる場合があり十分mRNAの阻害効果が期待できる。尿細管細胞での作用を観察し報告した。さらにマウスを用いたHydrodynamic法では、RNAiの各臓器への到達が確認でき、また、研究者らはadenovirus vectorと併用した同法では、従来腎臓はadenovirusの発現が期待しにくい臓器であったが、肝臓と同等の発現を確認している。このことよりin vivoでのmRNA発現を変化させることが可能となった。 また、今回の課題で、幾つかのパターンの異なるtargeting vectorをすでに構築しているため、さらに新たなノックアウトマウスを作製することが可能で、1)表現型の解析による各臓器の異常、2)それによる疾患モデル動物の確立、3)キメラ動物を含めてのinv遺伝子(蛋白)の発育過程での発現検討、4)アレイもしくは蛋白解析による正常動物との相違、などの検討が可能な状況である。
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