研究課題/領域番号 |
15590909
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
佐藤 健一 順天堂大学, 医学部, 助手 (00276461)
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研究分担者 |
服部 信孝 順天堂大学, 医学部, 助教授 (80218510)
水野 美邦 順天堂大学, 医学部, 教授 (30049043)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | 家族性パーキンソン病 / パーキン遺伝子 / PINK1遺伝子 / DJ-1遺伝子 / PARK2 / PARK6 / PARD7 |
研究概要 |
パーキンソン病はアルツハイマー病に次いで頻度の高い神経変性疾患であり、その原因は現在もまだ不明である。その病態解明に単一遺伝子異常に伴う遺伝性パーキンソン病からのアプローチが最も有効な戦略であると考える。当研究室では家族性若年性パーキンソン病の原因遺伝子であるパーキン遺伝子を同定し、その機能解析および変異解析を行っている。一方原因遺伝子不明家系が存在することが明らかにされ、常染色体劣性遺伝形式をとる家族性パーキンソン病のうち約50%の患者にパーキン遺伝子変異の認められないことを確認した。 近年、これらの家系から1p35-p36に連鎖するPARK6および1p36に連鎖するPARK7が発見され、それぞれの原因遺伝子がPINK1遺伝子、DJ-1遺伝子であることが明らかになった。PARK6,PARK7についてハプロタイプの解析を行い日本人患者においてもこのタイプの家族性パーキンソン病が存在していることが確認されている。これらの家系に対してPINK1遺伝子変異およびDJ-1遺伝子変異を調べたところ、PINK1遺伝子変異を6家系に認めた。これらはすべて新しい変異であった。DJ-1遺伝子変異は認められなかった。PINK1遺伝子変異は家族性パーキンソン病の約5%に見られることが推測された。連鎖解析の結果をNeurologyに、遺伝子変異の結果をAnnals of Neurologyに報告した。さらなる遺伝子解析を続けた結果、PINK1遺伝子に欠損変異がある家系を発見した。今までに報告されたPINK1遺伝子変異はすべて点変異であり、欠損変異が発見されたのは世界で初めてである。この結果ともう一つの新たな点変異を含めNeurologyに報告した。 既知の原因遺伝子変異の検索では変異を認めない家系が約40%存在することが分かり、新規家族性パーキンソン病の遺伝子座・原因遺伝子の同定が必要と考えられる。これについては高齢発症の常染色体劣性遺伝形式をとる家族性パーキンソン病にターゲットを当てて解析を進めている。
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