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2004 年度 実績報告書

筋萎縮性側索硬化症に対する単純ヘルペスウィルスベクターによる遺伝子治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15590916
研究機関大阪医科大学

研究代表者

木村 文治  大阪医科大学, 医学部, 講師 (90204990)

研究分担者 宮武 伸一  大阪医科大学, 医学部, 助教授 (90209916)
古玉 大介  大阪医科大学, 医学部, 助手 (70291987)
キーワード遺伝子治療 / 筋萎縮性側策硬化症 / 単純ヘルペス / 肝細胞増殖因子 / 線維芽細胞増殖因子 / 血管内皮細胞増殖因子 / ウイルスベクター
研究概要

筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis :; ALS)は上位および下位運動ニューロンを選択的かつ系統的に障害する神経変性疾患である。ALSは現在有効な治療法はなく、その病態の解明および治療法の開発は臨床神経学の大きなテーマである。今回の研究では、有効薬剤を高濃度に保持するため(1)脊髄前角運動ニューロンに選択的かつ長期間効率よく遺伝子導入する方法を確立する、(2)常染色体優性遺伝形式をとる家族性筋萎縮性側索硬化症遺伝子変異を導入した筋萎縮性側索硬化症(ALS)トランスジェニックモデルを用いて、trophic factor遺伝子の脊髄運動ニューロンへの導入(paracrineを利用した選択的高濃度投与の実現)による治療効果を見る、の2点を目的とした。その結果、hepatocyte growth factor (HGF)、vascular endotherial growth factor (VEGF)およびfibroblast growth factor 2 (FGF2)の発現ウイルスベクターの構築とこれらのウイルスベクターによるin vivo(モデル動物)遺伝子発現系の確立を昨年度行うことができた。本年度は、上記3種類の遺伝子発現ユニットを持つ組換えウイルスが完成し、FGF2、HGF、VEGFともに発現・分泌を確認できた。
平成17年度はALSモデル動物供給を整備するとともに、ALSモデルを用いた治療実験に先立ち、ラット中大脳動脈虚血モデルに対する効果を検討した(未発表)。なお、短期間発現型ベクター(アデノウイルス)を用いた治療実験においてもFGF2発現ウイルスの脳内投与は脳室梗塞巣の縮小、運動機能の改善をもたらした(J Cerebral Blood Flow and Metabolism 24:1205-13,2004)。これら成果を踏まえ、ALS実験モデルでの単純ヘルペスウィルスベクターによる遺伝子治療の研究へ進めていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Post-lschemic Intraventricular Administration of FGF-2 Expressing Adenoviral Vectors Improves Neurological Outcome and Reduces Infarct Volume After Transient Focal Cerebral Ischemia in Rats.2004

    • 著者名/発表者名
      Watanabe-T et al.
    • 雑誌名

      J Cerebral Blood Flow and Metabolism 24

      ページ: 1205-1213

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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