研究課題/領域番号 |
15590942
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
桑島 正道 徳島大学, 医学部, 助教授 (00205262)
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研究分担者 |
石村 和敬 徳島大学, 医学部, 教授 (90112185)
木戸 博 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (50144978)
樋口 富彦 徳島大学, 薬学部, 教授 (50035557)
塚口 裕康 徳島大学, 医学部, 助手 (60335792)
篠原 康雄 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 教授 (60226157)
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キーワード | JVSマウス / インフルエンザウイルス / インフルエンザ脳症 / カルニチン / OCTN2 / ミトコンドリア / 長鎖脂肪酸 / Gene Chip |
研究概要 |
インフルエンザ脳症が疑われた患者の検体が全国から送られてきたので分析したところ、多数例において長鎖脂肪酸のミトコンドリア内転送障害が見られた。この事実を基盤に、インフルエンザ脳症の発症メカニズムの解明のため、ミトコンドリアでの長鎖脂肪酸代謝障害を誘導するモデル動物を用いて次のことを行った。 1.インフルエンザ感染による死亡率の分析 方法:カルニチントランスポーター(OCTN2)を欠損したjuvenile visceral steatosis(JVS)マウスと、正常対照としてC57BL/6Jマウスを用いた。実験は生後3日目(授乳期)から離乳期までのマウスを用いた。ウイルスの感染方法としては、発育鶏卵あるいはMDCK細胞で増殖させたインフルエンザウイルスA/Aichi/68を生理食塩水で希釈した後、その4μlをエーテル麻酔下に生後3日目のマウスに1.2×10^4PFU経鼻感染させた。 結果:ウイルス感染したJVSマウスは、非感染JVSマウスに比し高率に死亡した。ウイルス感染した正常マウスの死亡率は、非感染正常マウスに比し軽微であった。死亡の原因が脳浮腫かどうか検討中である。 2.JVSマウスの病態解析 JVSマウスの心臓のSubtraction及びGene Chip解析を行い、多数の新規遺伝子の発現の変動が確認され、脳炎発症との関連が期待された。
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