研究課題
基盤研究(C)
研究代表者が報告したjuvenile visceral steatosis(JVS)マウスは、カルニチン欠損に陥っているので、インフルエンザに感染すると高率に脳症を引き起すと考えられる。そこで次の検討を行った。1、JVSマウスにおける死亡の機序解明JVSマウスは、離乳期(生後3週令)以後に死亡し始め、5週齢では90%が死亡した.JVSマウスは高アンモニア血症による脳症で死亡する説があったが、我々の分析では高アンモニア血症は軽度だった.一方、過去に報告した低血糖症について検討したところ、死の直前には血中グルコース濃度が10mg/dl以下になることが判明した。2、インフルエンザ感染後の病態インフルエンザウイルスA/Aichi/68を生後3日目のマウスに感染させた。感染したJVSマウスは、非感染JVSマウスに比し高率に死亡した。感染した正常マウスの死亡率は、非感染正常マウスに比し軽微であった。3、JVSマウスの遺伝子解析JVSマウスの心臓のSubtraction及びGene Chip解析を行い、ion channelに関連した遺伝子のdown-regulation、cell cycle progressionに関連したup-regulationが観察された。また、いくつかの未報告遺伝子が見つかり、脳症との関連を解析している。
すべて 2004 2003
すべて 雑誌論文 (4件)
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