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2003 年度 実績報告書

糖尿病網膜症における筋線維芽細胞増殖の分子機作

研究課題

研究課題/領域番号 15590946
研究機関愛媛大学

研究代表者

西田 亙  愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (80271089)

研究分担者 大澤 春彦  愛媛大学, 医学部, 助教授 (90294800)
牧野 英一  愛媛大学, 医学部, 教授 (50009578)
柱本 満  愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (40346680)
大沼 裕  愛媛大学, 医学部, 助手 (00294794)
キーワード糖尿病網膜症 / 筋線維芽細胞 / 平滑筋様細胞 / 形質転換
研究概要

平成15年度は、糖尿病網膜症患者の組織病変解析を行うために、具体的な解析方法について様々な検討を行った。最初は、手術中に切除された組織片をその場で急速凍結し、クリオスタットで作成した新鮮凍結切片に対して、組織染色を行った。しかしながら、組織が微量である上に、急速凍結では組織崩壊が著しく、解析には使用できなかった。そこで、パラホルムアルデヒドによる固定を行った後に、パラフィン包埋を行い、ミクロトームで切片を切り出した。結果、組織崩壊は認められず、良好な組織像を得た。ただし、通常の免疫染色では、各種細胞や微細構造の同定が難しかったため、さらに電子顕微鏡による解析を行うこととした。当初、様々な固定方法を試みたが、固定が不十分であるなど問題が多発。最終的には、1%パラホルムアルデヒド/0.2%グルタラールアルデヒドによる短時間の固定の後、LR White Resinによる包埋を行うことで、良好な電子顕微鏡像を得ることができた。既に、Post-embedding法により、α smooth muscle actin, von Willebrand factor抗体を用いた二重染色に成功し、現在患者組織を解析している最中である。組織学的アプローチと同時に、切除組織を用いた組織培養も施行中である。術後切除された増殖膜を細片化し、10%FCS下でExpalnt法を用いて、増殖細胞を得ている。さらに、増殖した細胞を継代し、無血清培地にVEGFなどの各種増殖因子を加えることで、その反応性を検討し、同時に細胞内の組織構造を電子顕微鏡にて解析し、組織中の細胞形態との比較検討を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takahashi M., Hayashi K.et al.: "Epiregulin as a major autocrine/paracrine factor released from ERK- and p38MAPK-activated vascular smooth muscle cells"Circulation. 108(20). 2524-2529 (2003)

  • [文献書誌] Yoshida K., Nishida W.et al.: "Vascular remodeling induced by naturally occurring unsaturated Lysophosphatidic acid in vivo"Circulation. 108(14). 1746-1752 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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