研究概要 |
1、野生型、甲状腺ホルモン核受容体のノックアウトマウスをそれぞれ、寒冷暴露後、NADPH依存性甲状腺ホルモン結合活性、CTBP、spot14,malic enzymeのmRNAを測定、CTBPの蛋白発現量をウエスタンブロティングで評価した。寒冷暴露は、湿度45%±5%、温度5C±2Cにコントロールされるチェンバーを用い、0週、1週、3週、5週後の体重、体温を測定後、断頭し、採血、組織を氷上で、採取、細胞質、RNA測定用検体とした。 2、野生型、甲状腺ホルモン核受容体のノックアウトマウスをそれぞれ、室温(20C)、とケージの下にヒートパッドをいれることにより、32C±2Cにした条件で、8時間後のマウスから、NADPH依存性甲状腺ホルモン結合活性、CTBP、spot14,malic enzymeのmRNAを測定、CTBPの蛋白発現量を評価した。 3、寒冷暴露、熱暴露の前後とそれぞれのストレスを解除した時の蛋白の発現プロファイリングを比較するため、脳、心臓を摘出し、液体窒素で凍結し、氷上で、細胞質を分離し、2次元電気泳動で、展開した。各種ストレスで計時的に変化する蛋白のスポットを検出し、その同定を行っている。 4、CTBP異常症の症例が報告されたため、その点突然変異を含んだcDNAを報告論文の共著者の宇佐美真一先生から供与を受け、NADPH依存性甲状腺ホルモン結合活性を評価した。論文投稿準備中である。
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