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2003 年度 実績報告書

ALADINの局在および細胞内情報伝達系における役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15590974
研究機関浜松医科大学

研究代表者

沖 隆  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (20169204)

キーワードALADIN / 副腎皮質 / 抗体 / アンドロゲン
研究概要

北アフリカ地方に限局する特殊な疾患であるAAA(Triple A)syndromeは、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)抵抗性副腎皮質機能低下症(ACTH resistance)、無涙症(Alacrima)、アカラジア(Achaladia)を発症する。この疾患において、ACTHは充分に分泌され、正常なACTH受容体が副腎皮質に発現しながら、副腎皮質機能低下症を呈する。アデニルシクラーゼなどcAMP産生系が存在するにもかかわらず、細胞内情報伝達が行われない。この特殊な病態から見いだされた原因遺伝子(AAAS)がコードする蛋白はALADIN(Alacrima Adrenal Insufficiency Neurorogic Disorder)またはAdracalinと名付けられている。このALADINの生体内分布(特に副腎皮質・下垂体)と機能を解析するために、ALADINに対する特異抗体の作成と免疫染色の確立を行った。ALADINのN端(57-70)とALADINのC端(386-400)をハプテンとして作成し、それぞれをグルタールアルデヒド法でウシ血清アルブミンとコンジュゲートして抗原とした。抗原を、家兎に免役して抗血清を得た。抗原ペプチドを用いたELISAでは、高抗体価が確認できた。剖検で得られたヒト副腎組織を用いて行った免疫組織染色では、N端抗体1500倍、C端抗体2500倍で、使用可能で、副腎皮質網状層にALADINの発現が確認できた。その、特異的な発現から、少なくとも副腎アンドロゲンの産生にALADINが関与している可能性が示唆された。今後、ラット各臓器での蛋白発現および局在をウェスタンブロット法と免疫染色で確認し、その機能解析を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yamamori E, Iwasaki Y, Oki Y, Yoshida M, Asai M, Kambayashi M, Oiso Y, Nakashima N.: "Possible involvement of ryanodine receptor-mediated intracellular calcium release in the effect of corticotropin-releasing factor on adrenocorticotropin secretion"Endocrinology. 145(1). 36-38 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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