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2003 年度 実績報告書

Smad及びMeninを中心とした骨芽細胞の分化・石灰化シグナルの解明

研究課題

研究課題/領域番号 15590977
研究機関神戸大学

研究代表者

梶 博史  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90346255)

研究分担者 杉本 利嗣  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00226458)
キーワードTGFβ / 副甲状腺ホルモン / 骨芽細胞 / Smad3 / アポトーシス / 骨形成
研究概要

TGFβは骨に豊富に含まれ、in vivoで骨形成促進作用を有する。TGFβ特異的SmadのSmad3は、その遺伝子欠損マウスで骨形成抑制による骨量減少を生じ、私共の検討ではSmad3が骨形成促進に関わる重要な分子であることをこれまで示してきた。また副甲状腺ホルモン(PTH)は最も骨形成促進の強い薬剤であるが、その作用機序は未だ不明である。今回私共は骨芽細胞におけるPTHのSmad3に及ぼす影響及びその生理的意義について検討した。PTHはマウス骨芽細胞様MC3T3-E1細胞及びラット骨肉腫細胞株UMR106細胞においてSmad3発現を短時間で促進し、その機序にPKA及びPKCの両者が関与した。PTH及びSmad3の過剰発現はグルココルチコイドなどが誘導する骨芽細胞のアポトーシスを減少させ、dominant negativeに作用するコンストラクトを使用してSmad3を不活化するとPTHの抗アポトーシス作用は阻害された。このことからSmad3はPTHの抗アポトーシス作用に関与することが明らかとなった。またPTHはTGFβの転写活性促進及びI型コラーゲン発現促進作用を増強した。これらの実験結果よりSmad3はPTHの骨形成促進作用においても重要な骨形成シグナルであることが示唆された。さらに多発性内分泌腫瘍症の原因因子MeninとSmad1/3/5及び骨形成に重要な転写因子Runx2が相互作用することにより骨形成に関わっていることを明らかとし、検討を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宗和秀明: "Parathyrooid hormone-Smad3 axis exerts anti-apoptotic action and augments anabolic action of transforming growth factor β in osteoblasts"Journal of Biological Chemstry. 278・52. 52240-52252 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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