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2003 年度 実績報告書

悪性眼球突出症の病因・発症・重症化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15590988
研究機関久留米大学

研究代表者

広松 雄治  久留米大学, 医学部, 助教授 (10201740)

研究分担者 賀来 寛雄  久留米大学, 医学部, 助手 (50320239)
三宅 育代  久留米大学, 医学部, 助手 (50291828)
キーワードバセドウ病眼症 / CTLA-4 / TNF-α / IFN-γ / 遺伝子多型
研究概要

1 バセドウ病眼症の疾患感受性遺伝子の検索
日本人334例とポーランド人264例のバセドウ病患者を対象に、CTLA-4遺伝子多型やサイトカイン遺伝子多型とバセドウ病やバセドウ病眼症との関連性を検討した。
1)CTLA-4遺伝子多型は日本人でもポーランド人でもバセドウ病の発症と関連していたが、眼症とは関連が認められなかった。
2)IFN-γ遺伝子多型は日本人においてバセドウ病患者の抗甲状腺剤による治療抵抗性と関連がみられたが、眼症とは関連がみられなかった。
3)IL-13遺伝子多型は日本人においてバセドウ病の発症と関連がみられたが、眼症とは関連がみられなかった。
4)日本人においても、ポーランド人においてもTNF-α遺伝子プロモーター領域の遺伝子多型と眼症との間に有意な関連が認められた。
5)IL-18遺伝子のプロモーター領域の-607C/A多型と眼症との間に弱い関連が認められた。バセドウ病眼症の発症にはTNF-α遺伝子あるいはこれと連鎖不均衡にある遺伝子の多型が遺伝因子として関与しているものと推測される。
2 自己抗原の候補遺伝子の病変部における発現・調節
眼症患者および対照患者の後眼窩組織に、リアルタイム定量PCR法にて、TSH受容体、サイログロブリンの発現を認めた。しかしその発現量は甲状腺に比較して極少量であった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Bednarczuk T, et al.: "Interleukin-13 gene polymorphisms in patients with Graves' disease"Clin Endocrinol (Oxf). 59. 519-525 (2003)

  • [文献書誌] Fukutani T, et al.: "A polymorphism of interferon-γ gene associated with changes of ati-thyrotropin receptor antibodies induced by antithyoiddrug treatment for Graves' disease in Japanese patients"Thyroid. 14. 91-95 (2004)

  • [文献書誌] 広松雄治: "バセドウ病眼症の遺伝因子"眼科紀要. 54. 183-186 (2003)

  • [文献書誌] 広松雄治, 他: "バセドウ病眼症患者の後眼窩組織におけるサイログロブリン遺伝子の発現"眼科紀要. 54. 196-199 (2003)

  • [文献書誌] 広松雄治: "バセドウ病眼症の治療方針と治療の実際"Modern Physician. 23. 1119-1123 (2003)

  • [文献書誌] 広松雄治: "バセドウ病眼症の病因・病態と治療"内分泌・糖尿病科. 17. 344-350 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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