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2003 年度 実績報告書

新規摂食・エネルギー代謝調節ペプチドの機能解析および探索

研究課題

研究課題/領域番号 15590989
研究機関国立循環器病センター研究所

研究代表者

宮里 幹也  国立循環器病センター研究所, 生化学部, 室長 (50291183)

研究分担者 中里 雅光  宮崎大学, 医学部, 教授 (10180267)
寒川 賢治  国立循環器病センター研究所, 生化学部, 部長 (00112417)
キーワード摂食調節 / エネルギー代謝 / ペプチド / オーファン受容体
研究概要

肥満症は、高血圧・心血管障害・糖尿病などの疾患を頻発させ、その治療と予防は医学的・社会的に大きな課題である。肥満症の分子レベルでの病態の解明は、近年急速に進んでいる分野であり、肥満症のみならずそれに起因する生活習慣病を総合的に治療する新しい治療法の開発につながるものと期待される。本研究は、摂食およびエネルギー代謝調節に関わると考えられるリガンドが不明な受容体(オーファン受容体)の内在性ペプチド性リガンドを同定し、その機能を解析することを目的とした。
本年度は、従来より確立していたオーファン受容体安定発現細胞系を用いた細胞内Ca上昇を指標としたアッセイ系にて、ラット脳組織をスクリーニングした結果、既知のものとは異なる画分に2種類の活性を得ることが出来た。一つは、新規の物質と判断したが、反応物質が極めて微量だったため、最終精製までは至らなかったが、一つは、部分アミノ酸配列を決定でき、既知のペプチドとホモロジーは認めるが新規の生理活性ペプチドであることが判明した。この部分アミノ酸配列に基づき、本ペプチドをcodeするcDNAをESTデータベースおよびPCRを用いたクローニングにより決定し、ペプチド前駆体構造を明らかにした。さらに、定量的PCRを用いた遺伝子発現解析の結果、脳の視床下部領域に高発現していることが判明した。視床下部に発現しているペプチドは、神経内分泌・エネルギー代謝調節に強く関与することが示唆され、今後、ラットを用いエネルギー代謝・内分泌学的解析等を進め、その生理学的意義を明らかにしていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shimada M, et al.: "Somatostatin suppresses ghrelin secretion from the rat stomach."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 302・3. 520-525 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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