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2003 年度 実績報告書

白血病関連転写因子PU.1のリン酸化・アセチル化による修飾制御と生物学的機能

研究課題

研究課題/領域番号 15591032
研究機関(財)佐々木研究所

研究代表者

根岸 文子  財団法人佐々木研究所, 細胞遺伝部, 研究員 (40177902)

研究分担者 鈴木 光浩  財団法人佐々木研究所, 細胞遺伝部, 研究員 (00321662)
キーワードリン酸化 / アセチル化 / PU.1 / 血液細胞分化 / 白血病
研究概要

1.PU.1との結合に必要なmSin3Aの最小部位の決定
mSin3A(aa1-1219)を1-271,272-680,681-1219の3部位に分けたGST融合タンパク質を作製し、正常PU.1を用いてGST pull down assayを行ったところ、PH2およびPH3を含むaa272-680がmSin3AのPU.1結合部位であることがわかった。
2.変異PU.1を用いたPU.1のアセチル化の解析
正常PU.1を293T細胞に導入してin vivoでのアセチル化の有無を調べたところ、アセチル化されることが明らかとなった。そこで、アセチル化部位と推測されるリジンをアルギニンに変えたPU.1発現ベクターを3種類作製し、CBP・mSin3Aとの結合、転写の活性化および抑制化能を調べた。その結果、K223/224/244/245/247/248/249Rでは転写の抑制能が消失しており、mSin3Aとの結合も減少していた。以上のことから、PU.1のアセチル化が転写抑制に関与する可能性が示唆された。
3.変異PU.1を用いたPU.1のリン酸化の解析
正常PU.1を293T細胞に導入してin vivoでのリン酸化の有無を調べたところ、リン酸化されることがわかった。そこで、リン酸化部位と推測されるセリンをアラニンに変えた。PU.1発現ベクターを5種類作製した。現在、これらについて、CBP・mSin3Aとの結合、転写の活性化および抑制化能を検討中である。
今年度は、転写のコファクターCBP・mSin3Aに加えて、血液細胞分化に関わる転写因子との相互作用とPu.1の修飾制御についても解析を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Sakurai T. et al.: "Effects of overexpression of the Ets family transcription factor TEL on cell growth and differentiation of K562 cells."Int.J.Oncol.. 22. 1327-1333 (2003)

  • [文献書誌] Manabe N. et al.: "Prevention of PU.1-induced growth inhibition and apoptosis but not differentiation block in murine erythroleukemia cells by overexpression of CBP."Int.J.Oncol.. 22. 1345-1350 (2003)

  • [文献書誌] Suzuki M. et al.: "Direct association between PU.1 and MeCP2 that recruits mSin3A-HDAC complex for PU.1-mediated transcriptional repression."Oncogene. 22. 8688-8698 (2003)

  • [文献書誌] Yamada T. et al.: "Effects of PU.1-induced mouse calcium-calmodulin-dependent kinase I-like kinase (CKLiK) on apoptosis of murine erythroleukemia cells."Exp.Cell Res.. 294. 39-50 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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