研究概要 |
1.Ghr-/-Foxo1+/-マウスの作製 コロンビア大学Argiris Efstratiadis博士より供与されたGhr+/-マウスとコロンビア大学Domenico Accili博士より供与されたFoxo1+/-マウスを交配することにより、Ghr+/-,Foxo1+/-マウスを得、さらにそれらを交配することによりGhr-/-Foxo1+/-マウスを作製することに成功した。 2.Ghr-/-Foxo1+/-マウスの寿命の解析 現在、得られたマウスの寿命を解析するため、正常型、Ghr-/-,Ghr+/-,Ghr-/- Foxo1+/-,Ghr+/- Foxo1+/-,Foxo1+/-マウスを正常環境下で飼育している。 3.各genotypeの分析 それぞれのGenotypeの体重を測定したところGhr-/-及びGhr-/-Foxo1+/-マウスは、それ以外のマウスに比べて雌雄ともに著しい成長障害を示したが、Ghr-/-Foxo1+/-マウスは、Ghr-/-マウスに比べて若干その成長障害が抑制される傾向を示した(12週齢時の平均体重、Ghr-/- ♂10.12g(n=4),♀9.29g(n=4):Ghr-/- Foxo1+/- ♂11.03g(n=4),♀9.98g(n=2))。この結果は、成長ホルモン欠損マウスのIGF-1低下に伴う成長障害にFoxo1が関与していることを示唆するものであった。また、軟骨細胞株ATDC5において、Foxo1の発現を確認し、この結果はFoxo1の骨成長への関与を示唆するものであると考えている。
|