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2003 年度 実績報告書

気管支喘息における単球/マクロファージのロイコトリエン受容体機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15591113
研究機関山口大学

研究代表者

市山 高志  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (20263767)

研究分担者 伊住 浩史  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (50325213)
キーワード気管支喘息 / ロイコトリエン / ロイコトリエン受容体 / MCP-1 / プランルカスト水和物 / 単球 / マクロファージ
研究概要

【目的】cysteinyl leukotriene(cysLT)は気管支平滑筋収縮作用を有する。しかし、cysLT1受容体を有するCD14+単球への作用はいまだ明らかではない。cysLT1受容体拮抗薬の気管支喘息に対する有用性は気管支平滑筋収縮抑制作用だけではないと考えられている。CysLT(LTC4,LTD4,LTE4)刺激によりCD14+単球からのサイトカイン産生及び表面抗原の変化を検討し、さらにその変化に対するcysLT1受容体拮抗薬の抑制効果も検討したので報告する。
【方法】ヒト単球系白血病細胞THP-1及び健康成人から採取した末梢血よりAutoMACSを用いnegative selectionしたCD14+単球を用いた。方法は1μM LTC4,LTD4,LTE4を添加し、2時間後の上清を採取し、interleukin-2(IL-2)、IL-4、IL-6、IL-10、tumor necrosis factor-α(TNF-α)、interferon-γ(IFN-γ)、monocyte chemoattractant protein 1(MCP-1)を測定した。またフローサイトメトリーを用いて細胞表面のCD16、CD26、CD54、CD80、CD97の変化も検討した。さらにcysLT1受容体拮抗薬であるプランルカスト水和物の添加による変化も検討した
【成績】LTC4、LTD4、LTE4を添加により、THP-1細胞及びCD14+単球よりMCP-1が産生されることが明らかになった。またプランルカスト水和物はこの作用を抑制した。MCP-1以外のサイトカインの有意な産生や表面抗原の変化はなかった。
【考察】cysLT1は単球からMCP-1を産生し、プランルカスト水和物がこれを抑制することから、アレルギー疾患における単球の重要性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ichiyama T: "Pranlukast inhibits NF-κB activation in human monocytes/macrophages and T cells"Clinical and Experimental Allergy. 33・6. 802-806 (2003)

  • [文献書誌] 市山高志: "喘息治療薬の抗炎症作用-NF-κB活性化の抑制"日本小児アレルギー学会誌. (印刷中).

  • [文献書誌] 市山高志: "臨床から見た喘息治療薬の抗炎症作用"小児科. (印刷中).

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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