研究課題/領域番号 |
15591121
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
浅井 清文 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70212462)
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研究分担者 |
青山 峰芳 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70363918)
三浦 裕 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (90285198)
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キーワード | EIA / GMFB / GMFG / グリア / アストロサイト |
研究概要 |
本年度は、ヒト および、マウスのGMF-gamma(以下GMFG)のgenomic DNAの解析を進めた。また、昨年度確立したラットGMF-beta(以下GMFB)、GMFGに対するEnzyme Immunoassay(EIA)系を用いて、ラットおよびヒト臓器における分布、血清中の年齢による変化をを検討した。 [1]GMFG genomic DNAの解析:ヒト及びマウスGMFGのgenomic DNAをクローニングし、塩基配列を決定した。その結果、ヒトおよびマウスともGMFGは7つのexonより構成されることが判明した。Promoter部位はTATA lessで、housekeeping gene様のGC rich promoterであった。また、転写開始点が数カ所あることが判明した。ルシフェラーゼアッセイによりエンハンサー領域の解析を行った。ヒトGMFGプロモーターについては報告し(Kawai et al.BBA 1625(2003)246-252)、マウスGMFGプロモーターについては投稿準備中である。 [2]Enzyme Immunoaasay(EIA)系によるGMFsの定量:昨年度確立したラットGMFB、GMFGに対する特異的抗体によるEIA系を用いて、ラットおよびヒトの各種臓器中のGMFB、GMFGの濃度を測定した。その結果、GMFBは、中枢神経でもっとも発現が高く、それ以外に、脾臓、胸腺、肺、腸管にも分布していた。一方、GMFGは、胸腺での発現が圧倒的に高く、ついで、脾臓に発現が高かった。また、ラットおよびヒト血清中濃度を測定したところ、GMFBは年齢、性別による変化は無かったが、GMFGは、年齢とともに低下傾向であったが、性別による相違は無かった(Inagaki et al.BBA 1670(2004)208-216)。
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