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2003 年度 実績報告書

肺血流減少型先天性心奇形の治療に対する血管新生の応用

研究課題

研究課題/領域番号 15591129
研究機関自治医科大学

研究代表者

保科 優  自治医科大学, 医学部, 講師 (20291635)

研究分担者 白石 裕比湖  自治医科大学, 医学部, 教授 (40187521)
キーワードチアノーゼ性先天性心奇形 / 血管新生 / 肺動脈低形成 / 内皮細胞増殖因子(VEGF)
研究概要

本研究の目的は、内皮細胞増殖因子(VEGF)および肝細胞増殖因子(HGF)が肺血管床に対して血管新生作用を有するかどうかを解明し、肺動脈低形成を伴ったチアノーゼ性先天性心奇形への臨床応用の可能性を明らかにすることである。
本年度は肺動脈低形成に対する血管新生作用を検討するため、実験動物による肺動脈低形成モデルの作成を試みた。
実験は家兎を用いた。ケタラールおよびセラクタールによる麻酔を施行し鎮静させた後、挿管・人工呼吸管理として安定させた。キシロカインによる局所麻酔を追加した後、左第3肋間開胸を行い、主肺動脈および左肺動脈を剥離した。次に巾5mmのGore-Tex sheetを用いて左肺動脈絞扼術を施行した。左肺を閉胸し、麻酔から覚醒させ安定させた。手術侵襲から回復し安定した時点で、肺動脈造影を施行し、左肺動脈絞扼部の血流の減少が確認された。片側肺動脈絞扼術後の肺動脈低形成を確認するため、1-2ヶ月飼育した後、両肺野の病理組織学検討を行う予定である。
次年度以降は、家兎での肺動脈低形成モデルの作成を安定させたうえで、低形成の肺動脈に「VEGF組換えタンパク質」を投与し、右心室、肺動脈の圧計測およびFick法による心拍出量の計測、造影を施行し、また組織切片での血管増生について検討する予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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