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2004 年度 実績報告書

StARノックアウトマウスによるリポイド副腎過形成と神経ステロイドホルモンの解析

研究課題

研究課題/領域番号 15591132
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

長谷川 奉延  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (20189533)

キーワードStAR / コレステロール側鎖切断酵素 / 神経ステロイドホルモン
研究概要

脳内において産生されるステロイドホルモンが神経ステロイドホルモンである。神経ステロイドホルモンは神経形態的にはシナプス形成など、神経機能的には認知機能などに重要な働きを有していると考えられている。しかし、脳内における神経ステロイドホルモンの産生部位、および産生機序は解明されていない。本研究の目的は、ステロイドホルモン産生の第一段階として必要なコレステロールトランスポーターであるsteroidogenic acute regulatory protein(以下StAR)およびステロイドホルモン産生酵素の代表であるコレステロール側鎖切断酵素が脳内において同一細胞に蛋白質レベルで発現しているという仮説を検証することである。
StAR(N端、およびC端に対する2種類)に対する抗体、ステロイドホルモン産生酵素であるコレステロール側鎖切断酵素に対する抗体、およびMLN64(StAR抗体の特異性を検討するためのネガティブコントロールである)に対する抗体の計4種類を用いた免疫組織化学染色をwildマウスおよびStARノックアウトマウス(StAR蛋白発現についてのネガティブコントロールである)の大脳に対して行い、以下の成績を得た。
1.StAR免疫組織化学染色
大脳皮質運動野、および海馬のニューロンおよび海馬のグリアにStAR蛋白質の発現を認めた。なお、StAR蛋白質発現領域にMLN64の発現を認めなかった。
2.StARおよびコレステロール側鎖切断酵素二重免疫組織化学染色
二重免疫組織化学染色により、StARおよびコレステロール側鎖切断酵素が海馬において同一細胞に発現していることを確認した。
以上の成績は、神経ステロイドホルモンは脳内の特定の細胞で産生されること、およびStARは神経ステロイドホルモン産生において重要な機能を有していること、を示唆する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 先天性リポイド副腎過形成症の乳児の卵巣機能2004

    • 著者名/発表者名
      上牧務
    • 雑誌名

      ホルモンと臨床 45(特集号)

      ページ: 104-107

  • [図書] Priniciples of Molecular Medicine

    • 著者名/発表者名
      Tomonobu Hasegawa
    • 出版者
      Human Press(in press)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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