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2004 年度 実績報告書

神経型Gaucher病治療に向けた膜透過ペプチド融合酵素による脳内移行性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15591141
研究機関日本医科大学

研究代表者

渡邉 淳  日本医科大学, 医学部, 助手 (10307952)

研究分担者 島田 隆  日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20125074)
キーワード神経型Gaucher病 / 膜透過ペプチド / 血液脳関門 / TAT融合蛋白
研究概要

本研究では申請している2年間でGaucher病の原因であるグルコセレブロシデースと膜透過ペプチド特にTAT融合蛋白について、臨床に向けた基礎的研究成果を集積することを目的としている。まずGaucher病の原因であるグルコセレブロシデースに対しTAT融合遺伝子を作成した。グルコセレブロシデース-TAT融合遺伝子を挿入したGFP共発現ベクタープラスミドを作成した。作製したベクターをCOS細胞に遺伝子導入し免疫染色により、このベクターが導入されたGFP陽性細胞とグルコセレブロシデース陽性細胞と分布を比較したところ、TAT融合遺伝子の遺伝子導入のときのみ、遺伝子導入された細胞以外の細胞にもグルコセレブロシデース陽性細胞が認めており、細胞移行性が示唆された。続いてC末にflag peptideを融合した遺伝子を作成、COS細胞に導入することで、真核細胞由来のグルコセレブロシデース融合蛋白質の大量調整を可能にした。
発現プラスミドをマウスの尾静脈から生理的食塩水と共に短時間投与し、主に肝臓で強制発現させるHydrodynamic法を用い血液脳関門への酵素の移行を検討している。本法は簡単な手技でかつ短時間で高効率発現が見られることから最近注目されている。さらに本法はプラスミドで酵素発現と生体内分布を確認することができることから、TATペプチドをはじめ種々の膜透過活性要素を融合した蛋白の脳移行についてin vivo assayが可能である。Hydrodynamics法を用いて種々の改変グルコセレブロシデース□tat酵素を肝臓で強発現させ、体内動態を評価可能となり活性の推移について検討を続けている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] modification of the expression vector for systemic gene therapy of MLD2004

    • 著者名/発表者名
      Takakusaki S et al.
    • 雑誌名

      Molecular Therapy 9Supple

      ページ: S329

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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