研究課題/領域番号 |
15591174
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
室 慶直 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (80270990)
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研究分担者 |
杉浦 一光 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70335032)
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キーワード | アトピー性皮膚炎 / エピトープ / 抗DFS70抗体 / サンドイッチELISA / リコンビナント蛋白 / ELISA |
研究概要 |
1、病院職員597名の血清を解析したところ、抗DFS70抗体が驚くべきことに1割の人に陽性であった。アレルギー歴を含む健康調査をアンケートにより実施したところ、有意差はないものの、抗体陽性者にアトピー性皮膚炎の既往が多く、また疲労感や下痢といった項目について有意に回答者が多く存在した。 2、アトピー性皮膚炎患者を含めた各種病態における同抗体陽性者について、エピトープマッピング、ELISAによる抗体価、IgG抗体サブクラス、Th1/Th2サイトカインバランスによる免疫学的プロファイリングを試みたところ、脱毛症患者におけるIgG2サブクラスの散見以外、臨床診断による特異的な傾向は見当たらなかった。 3、以上、Natural autoantibody的な性格を持つと思われた抗DFS70抗体の病態修飾への関与を考察する上で、細胞成長因子、ストレス抵抗因子としての分泌型DFS70抗原の定量系の開発は急務であり、現在サンドイッチELISA開発のためのモノクローナル抗体を作成中である。蛋白N末端およびC末端アミノ酸配列をもとにした合成ペプチドにより数種のクローンを確立した。以前、作成したウサギ精製ポリクローナル抗体との組み合わせで実際にサンドイッチELISA行い、競合しないクローンの存在が確認でき、系として確立できる予備データを得た。現在ラットを使用し、新たなモノクローナル抗体を作成中である。
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