研究課題/領域番号 |
15591183
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
片山 一朗 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80191980)
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研究分担者 |
室田 浩之 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90363499)
樽谷 勝仁 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30301261)
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キーワード | アトピー性皮膚炎 / 日内リズム / 生物時計 / ケモカイン / 皮膚 / 線維芽細胞 / マウス / 接触皮膚炎 |
研究概要 |
昨年度の研究にて正常人由来線維芽細胞ではUVB照射12時間後にb mal 1 mRNAの有意な発現増強と、per 1の発現低下を認めた。clockには変動を認めなかった。アトピー性皮膚炎由来線維芽細胞では正常人由来細胞とそれぞれ逆のmRNAの発現パターンを認めた。今回の検討より、線維芽細胞ではUVB照射による生物時計の動態解析にbmal 1とper 1が有用であり、当初の予測どうり、アトピー性皮膚炎由来線維芽細胞と正常人由来線維芽細胞で、その発現パターンが異なる結果を得た。今年度は実際の臨床現場で問題となっているアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患患者において見られる昼夜逆転の生活リズムの形成と結果として見られるアレルギー炎症の悪化機序を解析する目的で動物モデルの作成を試みた。 「方法」 9週齢雄のBalb/cマウスをA, Bの2群に分けそれぞれ実験群とコントロール群に分けた。A群は6日間12時間のサイクルでUVBを照射し、B群はA群と12時間ずらせてUVBを照射し、昼夜逆転の環境下で飼育した。6日後0.2&のDNFBを腹部に塗布して感作を行い、その5日後耳介に惹起反応を施行し、経時的に耳介の腫脹を測定した。なお惹起後24時間は同じサイクルのUVB照射を行いその後の48〜72時間はA群はUVB持続照射、B群は暗環境下に置いた。 「結果」 惹起反応24時間では持続UVB照射群で暗環境下群に比し有意に皮膚反応の増強が見られ、その後も同様の傾向が見られ、昼夜逆転リズムは皮膚反応の発現に影響を与える事が明らかになった。
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