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2003 年度 実績報告書

強皮症モデルマウスを用いた免疫学的治療法の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15591186
研究機関横浜市立大学

研究代表者

中沢 正年  横浜市立大学, 医学部, 講師 (20217699)

研究分担者 南 陸彦  横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (60092342)
市野 素英  横浜市立大学, 医学部, 助手 (60271368)
キーワード強皮症 / Tskマウス / 免疫治療 / 自己抗体 / α-GalCer / 幹細胞移入
研究概要

○Tsk/+マウスへの骨髄幹細胞移入
ヒト強皮症のモデルマウスであるTsk/+マウスにC57BL/6マウスの骨髄細胞1x10^7個投与した。前処置としてCyA(75mg/kg)投与した。末梢血中のCD25^+CD4^+regulatory細胞数、抗核抗体価、皮膚厚を指標に症状の改善を観察した。骨髄移入2週目までは末梢血中のCD25^+CD4^+regulatory細胞数は移入群、非移入群間に差は認められなかったが、移入4週目には骨髄細胞移入群で有意な増加が認められた。移入5ヶ月後の抗核抗体価は移入群で有意な低値を示した。また、皮膚厚に関しても改善傾向が認められた。しかし、肺症状は改善されなかった(第2回日本免疫治療学研究会(2003年12月)にて報告)。
○Tsk/+マウスへのα-GalCer投与による症状の改善
α-GalCerの投与量は一匹当たり2μg、投与間隔を3週間とし、4〜6回投与した。また、α-GalCerを添加した樹状細胞あるいは、樹状細胞のみを投与する群も検討した。α-GalCer投与で、抗核抗体価の有意な低値が観察された。一方、α-GalCer添加樹状細胞あるいは、樹状細胞のみを投与した群でも抗核抗体価の低値が観察されたが、この2群のマウスでは細胞質に対する自己抗体が産生された。α-GalCer単独投与群、α-GalCer添加樹状細胞投与群では肺症状の改善が認められたが、樹状細胞単独投与群、PBS投与群では症状の改善は見られなかった。また、α-GalCer単独投与群、α-GalCer添加樹状細胞投与群では皮膚症状の改善傾向が認められた。また、in vitroにおいてα-GalCer単独投与群、α-GalCer添加樹状細胞投与群の脾臓細胞を刺激培養した結果、コントロール群に比べIL-4産生細胞の減少とIFN-γ産生細胞の増加が認められた(第33回日本免疫学会学術集会(2003年12月)にて報告)。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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