研究概要 |
【研究方法】 1)サンプリング: (1)申請者の施設での乾癬外来通院あるいは入院している尋常性乾癬患者および健康正常人で,本研究主旨に同意を得られた患者からの末梢リンパ球採取,DNAを抽出する。 (2)対象患者の臨床データを集積,整理する。 2)多型性解析:確立されたマイクロサテライトマーカーを用いて,遺伝的多型性を解析する。 その際,サンプルは互いに独立した3つの群に分け,各125例ずつで1〜3次スクリーニングを行う。 3)検討結果と尋常性乾癬における臨床的意義の検討: 2)3)の解析結果を比較し,尋常性乾癬における疾患感受性遺伝子の存在の可能性と,その遺伝子の遺伝的多型性,HLA抗原との関連の有無,臨床的意義について検討する。 【研究実績】 1)(1)平成16年2月までに,385例の尋常性乾癬患者血液を採取,DNAを抽出した。 (2)同時に,対象患者の臨床データの集積,整理を進めている。 2)すべての常染色体の1次スクリーニングをほぼ終了した。そのうち,第6,17,19染色体では,過去に連鎖解析にて相関が指摘されている領域において相関が認められた。現在,1次スクリーニングで相関が認められた領域について,2次スクリーニングを進めており,今後さらに3次スクリーニングを行う予定である。 3)すべてのスクリーニングが終了した後,検討を行う。
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