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2004 年度 研究成果報告書概要

不安障害の発症に関与する脳内機構についての分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15591212
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

車地 暁生  東京医科歯科大学, 医学部・附属病院, 講師 (00251504)

研究分担者 西川 徹  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00198441)
柏 淳  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10301227)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
キーワード不安 / 不安惹起物質 / 拘束ストレス / 生後発達 / マイクロアレイ / 大脳新皮質 / RT-PCR / ベンゾジアゼピン受容体
研究概要

不安惹起作用があるベンゾジアゼピン受容体の部分的逆アゴニストであるFG7142を、成熟および幼若雄性マウスに投与し、その大脳新皮質から抽出したtotal RNAを用いて、DNAマイクロアレイ法によって、その遺伝子発現量の変化を調べた。有意な変化が認められた遺伝子については、RT-PCR法によって、その変化を確認した。一方、成熟雄性マウスを用いて、拘束ストレスならびにその他の不安惹起物質であるyohimbineを投与して、大脳新皮質における遺伝子発現量の変化を、同様にRT-PCRによって調べた。
成熟マウスの大脳新皮質では、BTG2とCCN1は、FG7142、拘束ストレスおよびyohimbineの3種類の処置によって、その遺伝子発現量が、統計学的に有意に増加することがわかった。また、Adamts1はFG7142と拘束ストレスによって、その発現量が有意に増加することがわかった。この3種類(BTG2,CCN1とAdamts1)の遺伝子のFG7142による大脳新皮質の発現量増加は、ベンゾジアゼピン受容体の拮抗薬であるflumazenilの投与によって、完全に抑制された。また、幼若マウスの大脳新皮質では、FG7142投与による上述の3種類の遺伝子の発現量増加は、成熟期(2〜4倍)と比較すると、軽微なもの(+20%)であった。
従って、生後発達の過程で形成されると考えられる大脳新皮質におけるストレス応答システムの分子機構において、BTG2、CCN1やAdamts1が重要な機能を果たしている可能性が示唆された。

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公開日: 2006-07-11  

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