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2003 年度 実績報告書

情動ストレスによるラット脳内転写調節因子発現とリン酸化グルタミン酸受容体との関連

研究課題

研究課題/領域番号 15591234
研究機関宮崎大学(医学部)

研究代表者

橋口 浩志  宮崎大学, 医学部, 助手 (40305090)

研究分担者 安部 博史  宮崎大学, 医学部, 助手 (20344848)
武田 龍一郎  宮崎大学, 医学部, 助手 (90336298)
石田 康  宮崎大学, 医学部, 教授 (20212897)
西森 利數  宮崎大学, 医学部, 教授 (20112211)
キーワードストレス / Fos / モノアミン / フットショック / グルタミン酸受容体 / γ-アミノ酪酸 / 免疫組織化学法 / ラット
研究概要

情動ストレスモデルとして次のように実験を施行した。1週間の実験環境への順応後、電撃ストレスを負荷した。ストレス負荷3日後に電撃ストレス負荷環境にラットを再度放置し、その状態を不安・恐怖状態とした。実験群は、対照群、電撃ストレス群、情動ストレス群の3群を用いた。この不安・恐怖状態での行動観察を行った後、情動ストレス負荷2時間後に脳を取り出し、脳切片を作製し免疫組織化学法にて細胞内転写調節因子(Fos)発現とFos/neuronal marker(二重)染色を行った。その結果・考察として、1.Fos発現は、電撃ストレス及び情動ストレスにより前頭前野(PFC)、視床下部室傍核(PVN)、背側縫線核(DR)、脚橋被蓋核(PPTg)、橋背外側被蓋核(LDTg)、青斑核(LC)において対照群に比べ有意に増加したが、側坐核(NAC)、扁桃体(AMY)、腹側被蓋野(VTA)、黒質(SN)では対照群との有意差を認めなかった。
2.電撃ストレス負荷によりPFC、PVN、DR、PPTg、LCにおいて、Fos陽性細胞の約40〜50%のGABA及びNMDA受容体サブタイプ1陽性細胞が活性化されており、抑制系神経細胞の活性化及びグルタミン酸作動性神経投射による機能修飾の可能性が考えられた。
3.情動ストレスに関与していると考えられる扁桃体やSN、VTAでは、ラットの系統によるFos発現に違いがあり、今回用いたWistar系では有意差がなく、予備実験ながらSprague-Dawley(SD)系では電撃ストレスにてFos発現が認められた。
4.PVNにおいては、情動ストレス群と電撃ストレス群に有意差が認められた。侵襲の程度の違いの影響やストレスの種類による影響か今後の検討が必要と考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 橋口 浩志: "情動ストレスによるラット視床下部室傍核のFos蛋白発現"脳と精神の医学. 14巻・4号. 331-337 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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