研究課題/領域番号 |
15591251
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
白石 弘巳 財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 専門参事 (80291144)
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研究分担者 |
五十嵐 禎人 財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 主任研究員 (40332374)
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キーワード | 判断能力 / インフォームド・コンセント / 判断能力評価 / アンケート調査 / 精神神経科 / 脳神経外科 / 神経内科 / 痴呆性高齢者 |
研究概要 |
高齢痴呆患者、意識障害患者、知的障害者、精神障害者など、判断能力が低下している可能性がある人々に対して、自己決定を尊重しつつも、保護が必要な場合を適切に判断し、その人にふさわしい、また現在の日本の文化・社会的状況に照らしても妥当とされる代諾を得るためのシステムのあり方を明らかにすることを目的として研究を行った。このために、150床以上の医療機関の精神神経科、脳神経外科、神経内科、老年内科に勤務する医師約1950人を対象として、(1)医療が必要と考えられる人の同意能力が疑わしい場合にどのような評価方法でこれを明らかにしているか、(2)本人に代わる代諾者が得られない場合にどのような対応をとっているか、(3)代諾者に関して問題があると考えられる場合の対応、(4)医療に関する能力評価と代諾者の選任に関して、今後どのようなシステムを整備すべきか、などを内容とするアンケート調査を行った。アンケートの回収率は約20%であった。日本では判断能力が低下している場合に、家族の同意を得て治療方針を決定することが一般的に行われていたが、家族がいない場合など誰を同意者にするかについてはさまざまな見解に別れた。また、判断能力を一定の方式に従って検討していると回答した医師は少なく、こうした検査法の存在についてもあまり知られていなかった。しかし、少なからぬ医師がもし判断能力のガイドラインが示されればそれを用いることに前向きの姿勢を示した。今回のアンケートの結果を受けて、判断能力の程度を明らかにするための一般臨床医が親しみやすい検査法を開発する必要性が高いことが明らかとなった。
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