研究課題/領域番号 |
15591252
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研究機関 | 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所 |
研究代表者 |
山田 裕一 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 遺伝学部, 室長 (70191343)
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研究分担者 |
西村 辨作 愛知淑徳大学, 教養教育センター, 教授 (50110044)
若松 延昭 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 遺伝学部, 部長 (60274198)
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キーワード | 自閉症 / 染色体逆位 / FISH法 / サザン解析 / 変異 / PCR法 / 2番染色体 / BACクローン |
研究概要 |
本研究は2番染色体のp11とq13の間で染色体逆位が起こっており、自閉症と診断された症例の病因遺伝子を同定することにより、病因が遺伝学的に多様で、多因子遺伝病と考えられる自閉症の一病因遺伝子を解明することを目的とする。具体的には、本症例の染色体断点に座位する病因の候補遺伝子を絞り込み、その遺伝子群の詳細な解析を行って、本症例の病因遺伝子を同定し、さらに血縁関係のない同症状を有する自閉症例群において、遺伝子変異を解析して、自閉症の一病因遺伝子の脳での発現や機能等を解明するものである。 前年度に引き続き16年度は、新たに入手可能なすべてのBACクローンを用いてFISH法による詳細な染色体分析を行い、初年度に明らかした染色体逆位の断点部位をさらに絞り込んだ。短腕側の断点部位は81F3と153P116の間、長腕テロメア側の断点は68E19と592G13の間と推定され、両部位にそれぞれ非常に相同性の高い遺伝子(LOC400966,ANAPC1)が存在することを明らかにした。この領域は約1Mbにわたり極めて高い相同性があり、FISH法によるこれ以上の解析は不可能であった。今後、サザン解析をはじめとするあらゆる分子遺伝学的手法を駆使して、この両遺伝子間で本当に組換えが起きているか否かを解析し、病因遺伝子異常の同定を目指してゆく。
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