研究課題
基盤研究(C)
SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)やPET(Positron Emission Tomography)を用いて体内での放射性同位元素の分布を正確に測定するためには、部分容積効果を正確に補正することが重要である。しかし、部分容積効果の補正はγ線の吸収や散乱の補正に比べて難しく、まだ手着かずの状態である。一方、核磁気共鳴撮像法(MRI)とファジークラスタリングなどの領域抽出法を用いると、解剖学的情報を抽出することが可能である。そこで、ベイーズの画像再構成法における画像の先験確率の中にMRIから得られた解剖学的情報を導入することができればSPECTやPETにおける部分容積効果の補正が可能になると予想される。本研究の目的は、核磁気共鳴画像からファジークラスタリングを用いて解剖学的情報を抽出し、抽出した解剖学的情報をベイーズの画像再構成法における画像の先験確率の中に導入して、SPECTやPETにおける部分容積効果を補正することである。平成15年度は、解剖学的情報を利用した画像再構成法のソフトウェアを開発した。更に、昨年度の後半では、ソフトウェアの開発と並行して、正常ボランティアを対象として臨床応用を開始した。臨床応用では、Tc-99m HMPAOあるいはTc-99m ECDを用いた脳血流SPECT検査および0-15標識水を用いた脳血流PET検査を行い、開発した画像再構成法で得た画像から脳血流量を算出し、部分容積効果の補正の程度を定量的に評価した。平成16年度には、更にソフトウェアの開発を進め、解剖学的情報を利用した画像再構成法のソフトウェアを完成させた。また、開発したソフトウェアの臨床応用を更に進め、昨年度と同様の方法で開発した方法による部分容積効果の補正の程度を定量的に評価した。
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