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2003 年度 実績報告書

胸部単純写真におけるコンピュータ支援診断の研究-経時的差分画像法の臨床的有用性-

研究課題

研究課題/領域番号 15591285
研究機関長崎大学

研究代表者

芦澤 和人  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (90274662)

研究分担者 林 邦昭  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80039536)
キーワードコンピュータ支援診断 / 経時的差分画像法 / 胸部単純写真
研究概要

【目的】経時的差分画像法はコンピュータ支援診断(computer-aided diagnosis:CAD)の一つで、撮影時期の異なる2枚の胸部単純写真の差分をとることで、新たに出現した病巣や既存の病巣の経時的変化を強調して描出する方法である.この研究では、胸部単純写真における日常臨床で遭遇する様々な病態において,本法の有用性について検討した.
【対象・方法】対象は2002年10月以降,胸部単純写真が2回以上施行された40例で,いずれもほぼ同時期に撮像された胸部CTにて所見の変化の有無が確認されている(単純写真上,陰影の変化が認められた20例,変化が認められなかった20例).所見の内訳は,陰影が変化した症例では結節影,限局性浸潤影,びまん性陰影,胸水,心陰拡大などである,経時的差分画像法は,CADシステム(Truedia/XR,三菱スペース・ソフトウェア)を用いた.読影実験には経験の異なる8名の放射線科医が参加した.読影方法は、まず各放射線科医がまず経時的差分画像なしで読影し,過去画像と現在画像での変化の有無について評価した.読影は5:確実に変化あり,4:おそらく変化あり,3:変化がある可能性あり,2:おそらく変化なし,1:確実に変化なし,の5段階で評価を用いた.その後,経時的差分画像を読影者に呈示し,再度5段階評価を行ってもらった.
【結果】読影者の診断能は,経験の少ない放射線科医において診断能の上昇が認められた.一方,経験のある放射線科医では診断能の変化は少なかった.
【結論】本法は、特に経験の少ない読影者において有用である可能性が示唆された、この後、症例数や読影者を増やしてさらなる検討をしていきたい.また、現在実際の臨床で使用しており、その有用性についても検討中である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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