研究課題/領域番号 |
15591287
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
冨口 静二 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (20172182)
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研究分担者 |
古嶋 昭博 熊本大学, アイソトープ総合センター, 助教授 (20161903)
緒方 一朗 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (40343355)
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キーワード | CT / SPECT combined system / Image fusion / attenuation Correction / 211TlMyocardialSpect |
研究概要 |
CT/SPECT combined systemとしで分離型(skylight system)であるSkylight (ADAC)と8列のMDCT (lightspeed ultra)において、臨床的検討として、冠動脈の造影CT像(coronary CTA)とTl-201負荷心筋SPECT像の融合画像を作成し、その有用性を検討した。3-D volume rendering法を用いた融合画像では、負荷心筋SPECTにて血流低下を認めた例においては、その責任血管と虚血部位の関係を理解するのに融合画像は有用であった。また、coronary CTAにて冠動脈に石灰化が強く狭窄度が診断できない例では、有意な虚血がその支配領域に起こっているかどうかで有意な病変かどうかがわかった。1例においては、冠動脈病変はみとめないが、下壁の虚血性変化が認められ、末梢循環障害による虚血が疑われた。3-D volume rendering法による融合画像は、冠動脈病変と虚血領域との関連が明確となり、治療法の選択などに有用な情報を与えると思われた。2-Dのcoronary CTA心筋像と心筋SPECT像の融合画像では、SPECT像にて認められる血流低下部は、CT心筋像では正常か内膜下虚血を疑わせる部位に一致しており、血流欠損部はCT心筋像では心筋梗塞部に一致していた。詳細な検討は今後必要であるが、融合画像は心筋viabilityの評価に有用な可能性が示唆された。 今後、多症例による検討が必要で、融合画像のためのソフトウェアも臨床で使用できるように開発する必要があると思われた。
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