研究課題/領域番号 |
15591287
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
冨口 静二 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (20172182)
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研究分担者 |
古嶋 昭博 熊本大学, アイソトープ総合センター, 助教授 (20161903)
緒方 一朗 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (40343355)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | CT / SPECT combined system / Image fusion / attenuation Correction / 211TIMyocardialSpect |
研究概要 |
SPECTおよびCT撮像が被験者を動かさずに同一ベッドで可能な専用のシステムが有効である。当施設では、天井走行型2検出器型ガンマカメラ(Skylight : ADAC)と8列のmulti-slice CT (Lightspeed ultra : GE)を同室に設置し、CT寝台でSPECTおよびCT撮像が可能なSPECT/CT combined systemを導入している。高分解能なCT撮像が可能なので、そのCT像は減弱補正のみではなく融合画像の作成にも利用できる。本研究では、本システムを使用し、CTによる心筋SPECTの減弱補正における有用性や冠動脈CT像とTl-201負荷心筋SPECTの融合法を検討し、その臨床応用を試みた。また、その他の核医学検査主に腫瘍シンチにも応用し臨床的有用性を検討した。 30例を対象に心筋SPECTにおける減弱補正の有用性を検討した結果、心筋製剤の心筋分布が均一化することにより、右冠動脈領域の特異度の向上が明らかとなった。冠動脈CT像との融合画像は、3次元のvolume rendering法による融合画像を作成する方法を開発し臨床応用した。臨床例10例での検討では、心筋SPECT上の虚血部位と冠動脈病変の関係が明らかとなった。腫瘍シンチへの応用では、Tl-201 SPECTとCTの融合画像は、肺癌の縦隔リンパ節転移の評価に有用であることが明らかとなった。 融合画像はあらゆるSPECT検査に応用可能でその診断能はそれぞれ単独で行う以上の情報が得られる。今後、臨床普及がすすむと考えられるが、その有用性については、さらなる評価が必要である。
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