(15年度の目的)EGFRチロシンキナーゼ阻害剤の放射線増感効果を検討するにあたり、抗腫瘍効果をgrowth delayのみならず、今回我々はFDG-PETでの腫瘍の糖代謝について評価を行うこととした。我々の有するmicro-PETはマウスのような小動物においても、高解像度の画像が得られるとされるが、実際にin vivoで移植腫瘍の検出能を検討した報告はない。そこでFDG-PET陽性腫瘍を用い、micro-PETのin vivoでの検出能について検討を行った。(材料と方法)実際にはFDG-PET陽性腫瘍である家兎の腫瘍系であるVX-2を用い、微少病変の評価がどこまで可能かを、肺転移モデルを作成し、検討を行った。検出能の評価はmicro-PETの撮像前にmulti-detector-low-CT(以下MDCT)施行し、MDCTを基準としてMDCTでの腫瘍径2mm以下、2-4mm、4mm以上のサイズごとにmicro-PETでの検出率を求めた。(結果)MDCTで検出された腫瘍(n=87)はmicro-PETでの高集積とよく一致した。MDCTを基準にしたmicro-PETの検出能は上記のサイズごとに、6/17(35.3%)、31/40(77.5%)、27/30(90.0%)であった。また腫瘍/筋肉比はそれぞれ2.41±0.41、2.93±0.55、3.34±0.71で、サイズごとに安定していた。(結論)micro-PETによるin vivoでの空間分解能は今回の検討で2mm程度の腫瘍においても描出可能で、担癌マウスを用いた治療実験においても、有用であると考えられる。
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