研究課題
基盤研究(C)
上皮成長因子受容体、EGFR(epidermal growth factor receptor)の過剰発現は、放射線治療効果を低下させる要因とされている。また、EGFRチロジンキナーゼ阻害剤は、腫瘍増殖を抑制し、肺がんの治療では、EGFR遺伝子変異陽性患者において、高い抗腫瘍効果は、すでに広く認められるところとなった。これらヒトでは併用禁忌の治療法であるが、その成因を探り、安全かつ有効に併用すべく動物モデルによる検討を企画した。治療効果判定については、画像による計測のみならず、機能画像であるFDG-PETを用い、まず、評価方法の最適化として、VX-2を移植した白色家兎を用いて肺転移モデルを作成、micro-PETによる検出能の検討を行った。さらに治療効果判定については、VX-2を大腿に移植し、放射線単独、放射線+温熱、温熱単独の3群について、治療効果とT/M ratio(腫瘍/筋肉比)の関係について検討行った。肺転移モデルによるin vivoでの空間分解能の検討では、2mm程度の腫瘍においても描出可能でFDG集積も安定していた。また、治療効果判定では、治療後早期;24時間後のT/M ratioに有意な相関が見られた。以上より、我々の有するmicro-PETは動物モデルにおける治療効果判定において、信頼度の高い有用な評価法であると考えられた。さらに、EGFRチロジンキナーゼ阻害剤の重篤な有害事象である肺線維症の発症について放射線治療の因子を探るべく、本学での臨床での放射線化学療法の治療成績、有害事象について検討行った。
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