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2004 年度 実績報告書

腫瘍診断を目的とした核酸系シングルフォトンCT薬剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15591297
研究機関北海道医療大学

研究代表者

大倉 一枝  北海道医療大学, 薬学部, 助教授 (60094827)

研究分担者 玉木 長良  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30171888)
関 興一  北海道大学, アイソトープ総合センター, 教授 (60094835)
久下 裕司  京都大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (70321958)
キーワード低酸素細胞 / ニトロイミダゾール / 腫瘍診断薬剤 / シングルフォトンCT / ヌクレオシド / X線結晶構造解析 / 生体内分布
研究概要

ニトロイミダゾール類は強い低酸素細胞親和性を有し、腫瘍への取り込みが期待されたが、その中枢毒性が強いために、腫瘍診断および治療薬剤としての応用性は限られていた。本研究では、毒性の軽減と腫瘍組織取り込みの効率化を図るため、ニトロイミダゾールを含む新規ヌクレオシドを合成し、そのシングルフォトンCT用薬剤としての有用性について検討することとした。
本研究の結果、α-リボシドから2'位のOHの配位を反転させ、C_1,-C_2,cisヌクレオシドに変換する方法により、β配位をもつニトロイミダゾールアラビノシドの立体選択的合成を確立し、新規アゾマイシンヌクレオシドを得ることができた。さらに糖部のヨード化について検討し、2級OHである2'位および1級OHである5'位の選択的ヨード化に成功した。新規アゾマイシンヌクレオシドは、X線構造解析により、絶対構造,糖部のコンフォメーションを含め、その構造の詳細が明らかにされた。
さらに、高選択的、高収率で放射性ヨードを導入し、新規薬剤β-ヨードアゾマイシンアラビノシドβ-IAZAを合成することができた。^<125>I標識体について、その薬剤安定性と腫瘍組織取り込みを検討した。その結果、モデル動物では腫瘍への集積は良好な結果を示した。また、さらに、MTTアッセイおよび生体内分布の測定も行い、放射線増感効果に対する検討も実施した。以上の結果、2'-及び5'-ヨード標識体のシングルフォトンCT用腫瘍診断薬剤としての有用性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] (2S)-2-[1-(2,4-Difluoro-5-iodophenyl)-2-deoxy-β-D-ribofuranos-5-yl]-8-methyl-4H-1,3,2-benzodioxaphosphole 2-oxide.2004

    • 著者名/発表者名
      K.Ohkura, W.Y.Sun, K.Seki, E.E.Knaus, L.I.Wiebe
    • 雑誌名

      Acta Cryst., C 60

      ページ: 789-791

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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