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2003 年度 実績報告書

放射線・p53併用療法におけるMDM2および新規因子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15591316
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

中野 久子  (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 主任研究員 (20172372)

キーワードアポトーシス / 細胞死 / X線 / p53 / MOLT-4細胞 / L5178Y細胞 / M10細胞
研究概要

癌抑制因子p53は、DNA損傷が生じた細胞に、細胞周期停止およびアポトーシスを誘導する機能を持つ。多くの癌細胞のp53は、変異型である。p53遺伝子治療・放射線併用療法の基礎として、正常組織を保護し、癌細胞に選択的にアポトーシスを誘導するためには、野生型および変異型の細胞内p53発現量の調節が重要である。
本年度は、放射線によるアポトーシス誘発時における細胞内p53蛋白量変化の量的検討を行うとともに、p53依存性アポトーシスを誘発しない細胞株(p53変異型)への野生型p53の導入を行った。
1.放射線によるアポトーシス誘発に必要な細胞内p53蛋白量の検討
MOLT-4細胞株(p53野生型)は、放射線誘発p53依存性アポトーシスのモデル系であり、X線照射により速やかにアポトーシスを示す。p53の作用機構を解析するため、この系を用いて、X線によるアポトーシス誘発時の個々の細胞内p53蛋白量変動の定量を試みた。X線照射により細胞内に蓄積するp53蛋白質は、9Gy照射1〜5時間後に蛋白量が増加し、その後減少した。
2.培養細胞株L5178YおよびM10(いずれもp53変異型)に野生型p53を導入
p53遺伝子が変異型であり、放射線誘発アポトーシスを示さない細胞(癌細胞モデル)における野生型p53導入効果を検討するため、野生型ヒトp53発現ベクターを作製し、培養細胞株L5178YおよびM10(マウス由来)に遺伝子導入した。薬剤耐性により安定発現株候補のコロニーを採取した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hisako Nakano: "Delayed expression of apoptosis in X-irradiated human leukemic MOLT-4 cells transfected with mutant p53"J.Radiat.Res.. 44. 179-183 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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