研究課題/領域番号 |
15591333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
阿部 秀樹 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (90345562)
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研究分担者 |
長田 拓哉 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (40303242)
野澤 聡志 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (30345582)
塚田 一博 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (90171967)
島野 仁 筑波大学, 医学部, 助教授 (20251241)
山田 信博 筑波大学, 医学部, 教授 (40200729)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | Mesocaal shunt / Portocaval shunt / 中性脂肪 / 遊離脂肪酸 |
研究概要 |
Portocaval shunt(PCS)モデルは、門脈本幹と下大静脈の間にシャントを造設したモデルであり、肝に本来流入する門脈血流のすべてが下大静脈に流入する。一方、Mesocaval shunt(MCS)モデルは、脾静脈の遠肝側の上腸管膜静脈と下大静脈の間にシャントを造設したモデルであり、膵臓、脾臓から還流する門脈血流だけが肝に流入する。生後8週から12週のウイスター系ラットに対して、PCS造設手術、MCS造設手術、Sham Operation手術を施行し、通常食で飼育して経過させた。 術後12ヶ月経過したところで、MCSモデルの体重はControlと比べ有意差がなかったものの、肝重量・肝体重量比は有意に低下していた。またMCSモデルのTriglyceride secretion rate(TGSR)は、Controlと比べ有意に低下していた。Liver to body weight ratioを目的変数とする多変量解析を行ったところ、TGSRは有意に相関していた。 以上から、PCSばかりでなく、MCSだけで肝萎縮が起こることが示された。インスリンを除く肝再生因子は、肝に由来する因子だけでは再生に不十分であった。中性脂肪の分泌速度が肝体重量比と有意に相関しており、FFAを始めとする中性脂肪分泌促進因子が、肝再生に重要な役割を持つことが示唆された。
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