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2005 年度 実績報告書

インピーダンスCTを用いたセンチネルリンパ節検出法の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15591334
研究機関岐阜大学

研究代表者

山田 卓也  岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60324315)

研究分担者 関野 考史  岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (40362165)
森 義雄  岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40220032)
松尾 浩  岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (80362169)
キーワードインピーダンスCT / センチネルリンパ節
研究概要

本研究は電極を用いて体内の電気的な評価を行い、さらには鉄コロイドを用いて集積するリンパ節の位置を電気的にとらえることを目標としている。
現在までのところ鉄を含んだフェリデックスなどの造影剤を静脈注射した場合に正常リンパ節と鉄コロイドを含んだリンパ節の電気的な相違を検出できるに至っていない。
電極とリンパ節の接触方法によっても、検出される"tanδm"の値が微妙に変化するため、湿度、温度、接触圧など可及的に統一しているのが現状である。そこで正常リンパ節と鉄コロイドを含んだリンパ節の電気的な差が検出できないのは、鉄を含んだリンパ節の電気的な変化が、これら電極とリンパ節の接触による誤差範囲に含まれてしまっているためなのか、または、または鉄のリンパ節への集積が微量であるため、電気的な検出ができないのか、造影剤の投与量、投与時間、測定時間を変化させて測定を試みたが、いずれも大きな変化を認めず、原因を検討中である。
一方正常な胃粘膜と悪性病変部分の交流電流下のインピーダンスを測定し、電気的な指標となる"tanδm"を算出し検討した結果、低分化腺癌患者の正常胃粘膜部分の"tanδm"と癌病変部の"tanδm"には統計学的な有意差を認めたため、組織学的には組織構造変化が著しいdiffuse meium-sized cell type, T2(ss)のmalignant lymphomaにおいても同様に測定を試みた。
その結果、同一個体の非癌部粘膜は"tanδm"が3.81であったのに対し、進達度M-MP部分の"tanδm"は5.36±0.51、進達度SS-SEの部分の"tanδm"は9.18±2.31と、はっきりとした有意差を認めた。
これらから癌のみならずmalignant lymphomaのような悪性病変においても構造組織学的変化を"tanδm"のような指標を用いて電気的な検出をし得る可能性が示唆された。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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