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2003 年度 実績報告書

骨髄由来血管前駆細胞と自家静脈グラフト内膜肥厚との関連について

研究課題

研究課題/領域番号 15591336
研究機関名古屋大学

研究代表者

小林 昌義  名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (60329381)

研究分担者 室原 豊明  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90299503)
錦見 尚道  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40242862)
古森 公浩  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40225587)
恵美 宣彦  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30185144)
キーワードグラフト内膜肥厚 / 骨髄前駆細胞 / 頸動脈自家静脈バイパス / プラバスタチン / 内膜肥厚抑制
研究概要

LacZマウス頸動脈に下大静脈を移植すると内膜肥厚が形成されるという事実に基づき、その内膜肥厚を経時的に観察する実験を試みたが、手技的に容易ではなく、内膜肥厚を観察するまでには至らなかった。そのため野生型マウス骨髄をLacZマウス骨髄で置換する実験まで円滑に遂行することができず、自家静脈グラフト内膜肥厚の主たる構成細胞と考えられた平滑筋の由来が骨髄であることは未確認の状態である。従ってこれ以降の実験は平成16年度に引き続き施行の予定である。この段階が成功すれば次に雄ウサギ骨髄移植モデルと頸動脈バルーン障害モデル作製に移るのであるが、その準備段階においてまずウサギ頸動脈を自家静脈にて置き換える、静脈グラフトモデルを作製した。
さらに内膜肥厚が薬剤により抑制されるか否かを検討する実験を行った。具体的には正脂血症ウサギの頚動脈自家静脈バイパスモデルを用いてプラバスタチンの内膜肥厚抑制効果について検討した。グラフトモデルを作成後、コントロール群(n=8)には通常の飼料を与え、薬剤投与群(n=9)にはプラバスタチンナトリウム10mg/kgを飼料中に投与し4週間後にグラフトを採取し、HE染色にて内膜肥厚の程度を検討した。結果8点計測法による内膜肥厚(p=0.026)及び、内膜肥厚/(内膜肥厚+中膜肥厚)比(P=0.0008)、内膜面積/(内膜+中膜面積)比(p=0.0039)にて2群間で有為差を認めプラバスタチンにより自家静脈グラフトにおける内膜肥厚が有為に抑制されることが確認された。今後はマウス骨髄置換の実験を引き続き遂行していくとともにウサギバルーン障害モデルによる内膜肥厚の状態および薬剤による内膜肥厚抑制効果を検討する。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kobayashi M. et al.: "Ischemic intestinal involvement in a patient with Buerger Disease : Case report and literature review"Journal of Vascular Surgery. 38. 170-174 (2003)

  • [文献書誌] Kobayashi M. et al.: "Regarding "Ischemic intestinal involvement in a patient with Buerger Disease : Case report and literature review" Reply"Journal of Vascular Surgery. 39. 486 (2004)

  • [文献書誌] 小林昌義: "深部静脈血栓症の原因、治療および最近の動向-特に院内発症について-"日本静脈学会誌. 14. 197-202 (2003)

  • [文献書誌] 古森公浩: "血管外科領域における再生医療の現状と今後の展望"血管医学. 4. 65-71 (2003)

  • [文献書誌] 古森公浩: "血管外科領域における新しい治療戦略"現代医学. 7. 101-109 (2003)

  • [文献書誌] Komori K: "Gene therapy in vascular surgery comes of age"Vascular Surgery Highlights 200-2003, Fast Facts. 53-62 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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