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2003 年度 実績報告書

Srcシグナル伝達系を標的としたヒト乳癌遺伝子治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15591337
研究機関名古屋大学

研究代表者

小田 高司  名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (30311715)

研究分担者 新井 利幸  名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (80335041)
梛野 正人  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20237564)
二村 雄次  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80126888)
濱口 道成  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90135351)
キーワード乳癌 / SHPS-1 / 遺伝子治療 / 接着分子
研究概要

経過報告
乳癌におけるSHPS-1蛋白の免疫組織化学的発現と癌悪性度との関連を検討した。
【方法】乳癌切除54症例について、ホルマリンパラフィン切片を用い、抗SHPS-1抗体(NEOMARKERS,Rabbit Polyclonal Antibody)を用いて免疫組織化学的にSHPS-1蛋白の発現を観察した。
【結果】
非腫瘍性乳管上皮の細胞膜は,全例でSHPS-1の発現認めた。
乳癌ではSHPS-1蛋白発現は、1例(1.85%)で細胞膜に、13例(24.1%)で細胞質に認めた。SHPS-1蛋白の細胞膜発現例は、Historical Grade2、リンパ節転移陰性で術後41ヶ月を経過し再発は認めない。細胞質に発現を認めた群(13例、以下C群)および癌細胞に発現のみられなかった群(40例、以下N群)で、リンパ節転移、組織型、Hitological GradeおよびMitotic Indexについて両群間では有意な差は認めかったが、Disease Free Survivalの検討でC群は、N群にくらべ有意に予後不良であった(p<0.05)。
【まとめ】
SHPS-1蛋白の細胞質内発現は有用な乳癌予後因子と考えられた。
【総括】は発癌の比較的早い段階で発現が低下することが確認され、細胞質内発現を来した癌はより高悪性度であった。
【今後の予定】
現在、細胞質内に発現したSHPS-1遺伝子を抽出し、遺伝子変異の有無についての検討を開始している。
ヒト乳癌細胞株において以下の実験を行う予定である。
(1)SHPS-1遺伝子発現のみられない細胞株にSHPS-1遺伝子をウイルスベクターを用い導入し増殖能、転移能について解析する。
(2)遺伝子導入【動物実験】
Nude Mouseに乳癌細胞を移植。
腫瘍内へウイルスベクターを用いSHPS-1遺伝子を導入する。
遣伝子導入による腫瘍抑制効果、周囲正常組織への影響を検討する。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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