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2003 年度 実績報告書

細胞外基質による血管前駆細胞の分化誘導-血管内膜増殖阻害の試み-

研究課題

研究課題/領域番号 15591344
研究機関岡山大学

研究代表者

村上 充  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (90304344)

研究分担者 佐田 政隆  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (80345214)
廣畑 聡  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90332791)
二宮 善文  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70126241)
キーワードextracellular matrix / endothelium / progenitor cell / matrix metalloproteinase / cllagen / laminin
研究概要

1)血中血管前駆細胞の分離・培養 ヒト静脈血より血管前駆細胞を培養する方法を確立した。静脈血より単球をHistropaque-1077で分離後、growth factorを添加したEGM-2 mediumにてfibronectin-coated dishで培養。7日目に細胞をトリプシン処理しDiI acLDL、UEA-1での染色、VEGFR2、CD31、CD34にてフローサイトメトリー(FCM)を行った。ほとんどの細胞でDiI acLDL、UEA-1がdual positiveであり、またFCMでVEGFR2、CD31の発現増強がみられた。以上より、末梢血中の単球が血管内皮前駆細胞(endothelial progenitor cell ; EPC)へ分化誘導されていることが確認できた。
2)血管内皮前駆細胞の細胞外基質への接着の検討 上記のように分化誘導した7日目の血管内皮前駆細胞を用いて、様々な細胞外マトリックスに対する接着について検討した。ラミニン1、ラミニン8、ラミニン10、I型コラーゲン、IV型コラーゲンを96-wellにコートして、1時間のadhesion assayを行った。結果、ラミニン10に対しての接着が最もよく、ついでラミニン8>ラミニン1>IV型コラーゲン>I型コラーゲンの順であった。
3)血管内皮前駆細胞のマトリックスメタロプロテアーゼ分泌能の検討 様々な細胞外マトリックスの上で、EPCのマトリックスメタロプロテアーゼ-2(MMP-2)分泌能に違いがあるかについて検討した。ラミニン1、ラミニン8、ラミニン10、I型コラーゲン、IV型コラーゲンを96-wellにコートして7日目のEPCを再プレート。FBS(-)のmediumにて48時間培養後、medium中のMMP-2濃度をELISAで測定した。EPCはMMP-2をすべての細胞外マトリックス上で分泌しており、特にラミニン8、I型コラーゲンで多くのMMP-2分泌が認められた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Komatsubara I, Murakami T, Kusachi S, Nakamura K, Hirohata S, Hayahi J, Takemoto S, Suezawa C, Ninomiya Y, Shiratori: "Spatialily and temporally different expression of osteonectin and osteopontin in the infarct zone of experimentally induced myocardial infarction in rats"Cardiovascular Pathology. 12(4). 186-194 (2003)

  • [文献書誌] Mashima K, Nakatsu T, Murakami T, Kusachi S, Tominaga Y, Yamane S, Uesugi T, Mayumi E, Mitsuda Y, Tsuji T.: "Exponential-exponential cosine fitting of blood pressure decay induced by a long-acting calcium blocker, amlodipine. using home blood pressure measurement"Clinical Experimental Hypertension. 25(3). 145-154 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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