研究課題/領域番号 |
15591346
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
野島 真治 山口大学, 医学部, 助教授 (40243654)
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研究分担者 |
伊東 博史 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (90363100)
濱野 公一 山口大学, 医学部, 教授 (60263787)
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キーワード | 小腸移植 / 免疫寛容 / 移植免疫 / mixed chimerism |
研究概要 |
マウスでのmixed chimerismモデルを用いて小腸移植での免疫寛容導入の有無を検討した。 1)実験モデル マウス異所性小腸移植の手技を確立した。 Mixed chimerismの作成は、マウス(B10.A)の骨髄細胞20x10^6個を3Gy全身放射線照射されたマウス(C57BL/6)へ静脈内投与する事で行われた。モノクローナル抗体として抗CD40Lモノクローナル抗体(MR1)、抗CD8モノクローナル抗体(2.43)を投与した 2)現在までの結果 MR1および2.43はハイブリドーマより培養上清またはヌードマウスの腹水より作成し精製した。 無処置群では3〜7日目に移植された小腸が拒絶された。 MR1、2.43抗体投与のみで骨髄移植を行わなかった群では、移植された小腸は移植後20日前後で半数が拒絶された。MR1、2.43抗体投与と骨髄移植を併用した群では、mixed chimerismとなり、移植された小腸は移植後の30日現在生着しており拒絶反応の兆候は見られていない。現在までに分かったことは、mixed chimerismとなったマウスは移植された小腸の長期生着や免疫寛容が期待される。 4)今後の展開 免疫寛容が得られるか否かを今後MLRやCMLを用いて検証したい。また、GVHDの発症の有無についても今後研究を行っていく予定である。
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