研究概要 |
平成15年度、当施設で行われた甲状腺、副甲状腺に代表される内分泌頸部外科手術は153例であった。この中で整容上の観点を重要視した低侵襲手術である内視鏡補助下甲状腺、副甲状腺手術は42例(27.5%)に対して行われている。これらの症例に対し、低侵襲手術の要素である出血量、手術時間を症例ごとに詳細に検討し平成14年度以前との比較を行った結果、5cm以下の良性腫瘍ではこれらの要素に明らかなかが見られた。しかし、5cm以上ではこの傾向は見られなかった。本研究において内視鏡手術の成果向上のため周辺機器類の発展と整備は必要不可欠である。平成15年度は手術機器、手術法の改善、工夫を行い良質の光学視管を中心にDVDレコーダーなどの設備を整え、結果をコンピュータ処理しデータとして整理保管した。本年度の研究課題に対する成果を発表した代表的な国内、国外学会を下に示す。今後、本研究は適応を良性疾患のみならず甲状腺癌、バセドウ病へと拡大し研究を更に幅広く展開し、国際学会を通して本法を国内のみならず国際的にも確立していきたい。 国内学会:1.第16回日本内視鏡外科学会総会(シンポジウム:最先端の内視鏡外科手術、演題名:吊り上げ法による内視鏡補助下バセドウ病甲状腺亜全摘術、家族性髄様癌全摘術の経験)、2.第41回日本癌治療学会総会(ビデオシンポジウム:甲状腺、乳腺に対する鏡視下手術、演題名:甲状腺乳頭癌に対する内視鏡補助下甲状腺片葉切除とリンパ節隔清) 国際学会:1.6^<th> Asia Pacific Congress of Endoscopic Surgery(Symposium : Endoscopic neck surgery, Guest lecture),Live Operation : Endoscopic thyroidectomy, Kuala Lumpur, Malaysia,2.International Symposium on Laparoscopic Suregery(1.Lectue : Endoscopic thyroid and parathyroid laparoscopic surgery,2.Live surgery : Endoscopic thyroidectomy),Riyadh, Saudi Arabia
|