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2003 年度 実績報告書

食道癌の発生と進展のメカニズムの解明〜多発食道癌、表層拡大型食道表在癌症例を用いたclonarityの検索〜

研究課題

研究課題/領域番号 15591375
研究機関群馬大学

研究代表者

山口 悟  群馬大学, 医学部, 助手 (20344947)

研究分担者 浅尾 高行  群馬大学, 医学部, 助教授 (40212469)
桑野 博行  群馬大学, 医学部, 教授 (90186560)
キーワード食道癌 / 癌発生 / 癌進展 / RASSF1A / DAP-kinase / Timp-3
研究概要

多発食道癌および表層拡大型表在食道癌においての発生、進展様式に関しての検討を行う。ミトコンドリアDNAの遺伝子変異の検索、DNAのメチル化検索の二つの手法を用いて、食道癌の発生、進展様式の解明するために、今年度は主に当院ゲノム倫理審査委員会の指針に基づき、DNAの収集を行った。
他癌にてメチル化による失活が報告されているRASSF1A遺伝子の解析に関しては、すでに食道癌手術検体を用いて25%のメチル化異常を検出している。また、組織学的分化度やリンパ節転移との関連性が考えられるため、来年度、症例を蓄積する。当科で大腸癌において解析系が確立しているアポトーシス関連分子であるDeath associated protein kinase遺伝子の解析を準備している。
マトリックス分解酵素の内因性インヒビターであるTissue Inhibitor of Metalloproteinases(Timp)-3は大腸癌、腎癌、脳腫瘍で癌部におけるメチル化による失活が報告されている。この遺伝子が食道癌の発生・進展に関与しているか否かを解明するために既存の食道癌検体を用いて、Methylation Specific PCR(MSP)法による解析を行った。現在、PCRの条件設定を行っている。Timp-3の発現解析において、MSPを用いた実験系の確立が遅れたため、遺伝子産物の免疫組織化学的検討を先行して行った。食道癌手術症例を対象とし、手術摘出標本のパラフィン包埋切片を材料とした。抗Timp-3抗体を用いて蛋白発現を検討した。正常細胞、腫瘍細胞ともに細胞質に局在していた。壁深達度や進行度、リンパ節転移と発現強度との関連を検討した。また発現量と予後との関連を検討した。Timp-3の発現と癌の進展・予後の関連性が示唆され、Timp-3が食道癌の発生と進展に関与している可能性が考えられた。来年度はさらにMSPを用いた解析を追加する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yamaguchi S, Asao T, Nakamura J, Ide M, Kuwano H: "High frequency of DAP-kinase gene promoter methylation in colorectal cancer specimens and its identification in serum."Cancer Letter. 194,1. 99-105 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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