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2004 年度 実績報告書

胃癌におけるTissue Microarray法による免疫組織学的実験系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15591388
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

山田 博之  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (70313244)

研究分担者 植竹 宏之  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (60311651)
長内 孝之  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50301164)
小嶋 一幸  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (60313243)
杉原 健一  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10171167)
キーワードTissue Microarray / 免疫組織学的実験 / ドナーブロック / アレイブロック / レシピエントブロック / 癌関連蛋白
研究概要

これまでに、本研究の対象となる胃癌症例41症例(いずれも性別・年齢、胃癌の深達度、リンパ節転移の有無、予後の明らかな症例のうちから、分化型胃癌20例、未分化型胃癌21例)を対象とし、ドナーブロックとアレイブロックの腫瘍細胞密度、腫瘍腺管密度を検鏡して比較したところ、全ての組織切片で強い相関を示したことで、アレイブロックはドナーブロックの組織学的構造を良好に反映していることが明らかになり、胃癌組織においてTissue arrayの作成は可能であることが判明した。続いて行った、免疫組織学的検討では、抗p53、抗Ki67、抗Cox2のドナーブロック、アレイブロックの染色スコアに強い相関がみられ、Tissue Microarrayは免疫組織学的検討を行う上での有用な実験系であることが示された。昨年度はTissue microarray法が胃癌の癌関連蛋白や酵素などの生物学的マーカーの分析を行うための実験系としての有用性を検証することを目的とし、まず消化器癌の主要抗腫瘍薬である5-FUの標的酵素であるThymidylate Synthase(TS)、分解酵素のDihydropyrimidine Dehydrogenase(DPD)、さらに関連酵素のThymidine phosphorylase(TP)ついて検討を行った。胃癌および大腸癌症例を対象とし、腫瘍内におけるTS・DPD・TPの発現を免疫染色およびReal-Time PCR法により評価したところ、TS・DPD発現がいずれも低い症例では5-FUによる抗腫瘍効果が高いことが判明した(Cancer Chemoth Pharmacol 53(5),2004)。またTPにおいては予後予測因子としての有用性が認められた。さらに血管新生、転移に関与すると考えられているCox-II・VGEF-Cについての検証も行った(Clin Cancer Res 10(24),2004)。今後これらの結果を踏まえ、各種癌関連蛋白に対するTissue microarray法を用いた解析結果を臨床面から検証する予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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