研究課題/領域番号 |
15591394
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
河野 寛 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (40322127)
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研究分担者 |
松田 政徳 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (80242642)
雨宮 秀武 山梨大学, 医学部附属病院, 医員 (70377547)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | Kupffer細胞 / 急性肺障害 / 腹膜炎 / エンドトキシン / サイトカイン / ケモカイン |
研究概要 |
2つの異なった感染症毛デル(エンドトキシン急性投与モデルと腹膜炎モデル)を用い、肺障害発症におけるKupffer細胞(KC)の役割を検討した。KC抑制効果は、モデルにより異なっており興味深い結果となった。その原因として、各モデルにおけるエンドトキシンの血中動態よる病態違いが考えられる。すなわち、エンドトキシン急性投与モデルでは、一過性に高濃度のエンドトキシンが血中に投与され、この過剰なエンドトキシンを消去するため、急速かつ過度にKCが活性化される。その際に引き起こされるTh1系サイトカイン過剰産生が、宿主にとって有害になると考えられる。KCの抑制により高Th1サイトカイン血症の改善され生存率の改善に寄与したと考えられる。一方、腹膜炎モデルでは、腹膜炎病巣より持続的に血中にエンドトキシンが供給されるため、徐々に血中エンドトキシン濃度が上昇する。したがってKCの急激かつ過度な活性化は起こらない。この状態でKCを抑制してしまうと、エンドトキシン除去の遅延や抗炎症性サイトカイン産生減少につながり、早期に宿主を死に至らしめるのではないかと考えた。 このように、感染症に伴う肺障害発症機序において肝臓のマクロファージが重要な役割をしている事実が明らかとなった。その役割は感染の病態(エンドトキシンの血中動態)により異なる事実も明らかとなった。今後、研究をさらに展開し、これらを制御するkey因子が何かを解明していきたい。
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